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自由の灯り
第九話
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ンノの異変に気付き、心配そうに話しかける。

「カノンノ?どこか痛いの?」
「う・・・ううん!どこも痛くないよ、平気だよ」
「そっか、気分が悪くなったらいつでも言ってね」

ディアはカノンノに優しく微笑むと、カノンノの胸はドキっとなり鼓動が早くなる。
私の中でディアがどんどん大きくなってる。
まだ出会って数週間なのに、ディアの事で頭が一杯になる
私の・・・私の願いはディアとずっとずっと一緒に居たい
ふられたらどうしようって思うけど、私はディアにこの気持ちを伝えたい!
カノンノは目の前を歩く少年に話しかける。

「ディア・・・」
「うん?どうしたの?」
「明日、時間があったら私の話聞いてくれる?」
「うん、いいよ」

ディアはあっさり了解すると、カノンノは上目遣いでディアを見ていると、小指を出す。
ディアはカノンノの顔を見て、なんなのか理解し、自分の小指をカノンノの小指に絡める。

「約束だよ、絶対守ってね」
「うん、わかった」

二人は指切りを済ませると、二つの視線に気付き慌てて前を見ると、恥ずかしそうにヴェントとシングが見ていた。

「よく、人前でできるよな、恥ずかしくないのか?」

ヴェントの発言に二人は顔を真っ赤にしていると、いつの間にかバンエルティア号に到着しているのに気付き、四人は船に乗り込む。
依頼の報告はヴェントとシングに任せると、二人は早めの昼食をとりに食堂に向かう。
食堂に着くとクレアがうかない顔をしているのに気付き、ディアはクレアに話しかける。

「どうしたの?クレア、元気無さそうだけど」
「あ、ディアさん、今日はヘーゼル村、・・・私とヴェイグ、アニーの故郷に物資を届ける日なんです」
「クレアたちの故郷はウリズン帝国に、無理矢理星晶採掘をさせられてるの、若い男の人たちは皆連れていかれて、残った人たちじゃ狩りができないから、どんどん村が貧しくなってるの、だからこうやって物資を届けて、村の人たちを助けてるの」

カノンノは深刻な顔をしながらディアに説明していると、ディアは聞き覚えのない単語に首を傾げる。

「星晶?」
「そっか、説明してなかったね、私たちの世界には世界樹があって、『マナ』と『星晶』を産み出したの、『マナ』は生命の源なんだけど、非物質なものだから世界のエネルギー源として使えないの」
「変わりに『星晶』は物質として、採掘されているので、エネルギーとして使えるんです、そのせいで多くの国同士が『星晶』を巡って争っているんです」
「そうなんだ」

ディアは悲しそうな顔をすると、突然ドアが開き、シングが入ってきてディアに話しかける。

「ディア!この後ご飯食べたら、ヘーゼル村に物質を届けるんだ、一緒に行こう!」
「ヘーゼル村に・・うん!少しでも皆の
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