第九話
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突然空から現れ、グレルホルンを瞬殺した女性をディアたちは驚きながら見ていると、一人の青年が本を読みながらスタスタ歩いてきた。
「あ~、ノワール遅いよ!」
「・・・・・・」
ノワールと呼ばれた青年は無言でディアたちを見ていると、今まで呆然としていたディアとカノンノがお礼を言った。
「あ、ありがとうございます、助けてくれて」
「ありがとうございます」
二人がお礼を言うと、女性は何が?という顔でへらへら笑いながら答えた。
「あたしはお腹が減ったから、この子を綺麗にしてから食べようとおもっただけだよ♪」
笑いながら答えた女性に、若干の恐怖を感じていると、今まで本を読んでいたノワールが本を閉じ、ディアたちに話しかけてきた。
「こいつはこんな性格でよく食べるんだ、ちなみにこいつはアリア、俺はノワール」
「あ・・僕はディアです、それにカノンノ、ヴェント、シング」
ディアは自己紹介をすると、アリアがディアをじっと見ているのに気付き、ディアは不思議そうな顔をする。
「どうしたんですか」
「う~んと、さっきの闘い見てたんだけど、二人は付き合ってるの?」
「っな!?」
突然の爆弾発言にディアとカノンノは顔を真っ赤にすると、アリアは微笑みながら話続ける」
「えっと、ディア君って、結構可愛いし、もし恋人じゃないなら、あそこまで誰かを必死に守るのってカッコいいでしょ、だからあたしディア君に恋しちゃった♪よかったら付き合って」
「えっと・・・・カノンノとは付き合っていませんけど、しばらく考える時間をください」
アリアは不満そうな顔をしながらも了解し、カノンノはホッと胸を撫で下ろした。
話が終わるとヴェントとシングもディアたちの側まで来て、ヴェントがノワールに質問した。
「ところで、お前らはなんでこんなところに来た」
「・・・・・・」
「おい」
「・・・散歩だ」
ノワールはそのまま黙りこむと、アリアは一刀両断したグレルホルンを引きずりながら持ってくると、ノワールに話しかける。
「ノワールぅ、そろそろ帰ろうよ、あたしお腹減った~」
「・・・ふぅ・・」
ノワールにはため息をつきながら、さっき来た道を戻ると、アリアも手を振りながらノワールに付いていく。
少しの間、黙りこんでいると、シングが口を開いた。
「と、とりあえずバンエルティア号に戻ろう」
シングの意見は全員が賛成し、四人はルバーブ連山を降り始める。
道中カノンノはある言葉を思い出していた。
ディア取られちゃうかもよ!
マルタの言葉だ、すると胸が痛くなってきた
(ディアが他の人と付き合う・・そんなの嫌だよ)
カノンノは胸の辺りをぎゅっと握りしめると、ディアがカノ
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