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神葬世界×ゴスペル・デイ
第一物語・後半-日来独立編-
第二十六章 目指す場所へ《2》
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よ」
 言い、セーランは映画面を反転させ皆に見せる。
 皆は映画面に近付き、何か何かと近付いて来た。確認するように顔を近付け、伝文を見ると一瞬吐く言葉も忘れた。
 伝文にはこう書かれている。

『初めまして、伝文を使ってお話するのはこれが初めてですね。私は万象宗譜|《トータルスコア》で唯一加護を提供させていただいていますアマテラスです。
 神域より見ていましたが、どうやら危険なご様子だったのでお助けしました。
 今回の件、さすがに他人事とは思えず、今や唯一の信仰地である日来に出来る限り協力させていただく所存です。ですのでアマテラス系加護の上位に存在する領土守護系加護・天域の使用許可出し、それを踏まえ発動させていただきました。
 それではまた、ご用があったなら申して下さい。
 アマテラスより』

 これは神から渡されたものであることが、これを読んだ誰もが思った。
 え、と言う戸惑いの言葉を誰かが漏らす。
 ところで、この手紙を読んだことで幾つかの情報が得られた。
「アマテラスからの協力を得たことが出来たのか?」
「はい、そう捉えていいと思います。確認したところ本物です。神のみしか持ち得ない流魔が少量ですが確認出来ましたので」
 証拠として美兎が表示した映画面には、「流魔区別・神」と記されている。
 神とのやり取りは珍しいことではないが、日来にはアマテラスとやり取りした前例が無い。
 だから皆、驚いたのだ。
『なるほど、それであの主砲が弾けたのですね』
 “日来”の言う通り主砲が防がれ、それはここも同じだ。そしてその艦は近くに見えず、日中の後方に離れていた。
 黒と黄色の鉄鋼艦が二艦、日来から離れている。
「て、てかなんで黒明が見えるんだ。ステルスどうした?」
 反発で飛豊は驚いた。
 黒明にはステルスがあるというのに、ステルスを使用せず、姿を見せたまま航行するなど考えられなかった。
「故障でもしたんじゃね?」
「馬鹿だね、ステルスは加護も使うから装置が故障しても疑似ステルスは出来るのさ。それもやらないってことは装置も加護も何かしらの妨害を受けてるんだろうね」
「やっぱ継叉は機械系に詳しいな」
「当然。それより今の日来の状況ってどうなってるの?」
 ここで“日来”が説明に入るため別の映画面で状況を確認し、すぐに映画面に向けていた視線を戻す。
 伝えるべきことを頭の中で整理し、それを伝わり易く相手に伝える。
『簡単に説明しますと、黄森の戦闘艦が一定の距離を取って日来に近付けていない状況です。現場からの報告によりますと、戦闘中だった黄森の隊員が、日中から光が放たれた瞬間に何処かへ消えたということです。
 これはアマテラス様が発動した領土守護系加護・天域の影響ではないかと判断出来ます。しかし私達機械人形は
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