フェアリィ・ダンス編〜妖精郷の剣聖〜
第五十二話 父親と母親
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うほどまでに育て上げた天才中の天才である。
◆
「よう!よく来たな、桜火!」
あれから、案内の人に最上階にある社長室まで案内されるとテンションが高めな父親に出迎えられた。大手企業の社長室だけあって随分と造りが豪勢だ。案内役に礼を言ってから下がらせると、無駄に豪勢な対談用のソファーに二人とも腰を下ろす。テーブルの上にはお茶請けとしてのシュークリームと湯気の立った紅茶が置かれている。ちなみに、これを用意したのは夜鷹本人。ホントに社長か?と疑いたくなる桜火だった。
「それで、急にどうしたんだ?」
「いや、ちょっと頼みたいことがあってな」
「レクト・プログレスへのハッキングならもうやったぞ?」
紅茶に口を付けながら何気なしに言う夜鷹。その言葉にソレイユの眉が一瞬ピクリと動いた?
「・・・何の話だ?」
「ん?違うのか?SAOサーバーに関して知りたいんじゃないのか?」
「・・・少し違うんだが・・・まぁ、良しとするか。なんか見つかった?」
「いーや、特に何も見つからなかったな。未だに三百人も囚われている中で、それは返って怪しいんだがな・・・」
今度はうれしそうにシュークリームにパクリつく夜鷹。
「つか、どうしてSAOサーバーがレクト・プログレスにあるってわかったんだ?」
「ああ、実はな・・・アーガスがSAO事件で倒産した後、一万人が囚われているSAOサーバーをどこが保管するのか、って話になったんだ。政府が管理するのが一番なんだが、こういうのは専門の企業の方がわかるだろう、ということでこの会社に依頼が来たんだが、どこでどう嗅ぎ付けたのかは知らないが、レクト・プログレスが立候補してきた。そこで揉め合いになり、最後にはあっちに渡ったってわけだ」
「そのことに関して政府は何にも言わなかったのか?」
「ああ、これと言って介入はしてこなかったが・・・対策本部としてはこっちにやってもらいたかったらしいぞ」
「親父のうでを見込んで、か?」
「だろうな」
ホワイトハッカーとして世界に名をとどろかせる夜鷹。一時は茅場晶彦や高嶺恭介などといった天才たちも師事したという経歴を持つ。だからこそ、政府は天宝 夜鷹率いるネクサスにサーバーの管理を依頼したのだろう。
「で、話はそれたが・・・今度はお前の話を聞こうじゃないの」
「ああ・・・」
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「まぁ、いいぜ。そのくらいお安い御用だ、とは言わないができないわけじゃないんでな」
「サンキューな。
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