15*ホームシック
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「私も興味あります。」
……
…………え?
まてまてまて、つまりこの二人の少女は自分が風呂に入るのを見る気満々なわけ?
つまりこのままだと自分が裸になるのを見られる訳?
……
ガシッ!
危機を感じた自分は、音よりも早く二人の肩を掴んだ。
「うおっ、どうしたナルミ、いきなり。」
「うぇ?な、なんですか?」
「頼む、お二方、それはやめてくれ。」
そして光より早く頭を下げる。
「ど、どうした。そんなに危ない儀式なのか!?」
「いや…うん、ある意味危ない。今君らを連れてったら、自分の色んなものが崩壊する。」
主に心、特に自尊心。
「だから頼む!こんどお菓子作ってやるから!!」
「む、むぅぅ。わかった、じゃあ王都に帰ったら即座に作って貰うぞ。」
よかった、案外あっさり引き下がってくれ……
「毎日昼食の後に出して貰う事にしよう。」
無かった…
毎日て、専属コックですか…
「では期待している。シルバ、戻るぞ。」
そう言ってエリザは、シルバちゃんの手を掴み、颯爽とでて行った、、
「え、あ、あの、失礼しまちた。」
急でびっくりしたのか呂律が回らないシルバちゃん。
なんというか、全くタイプが違うのに仲いいよねあの二人。
それとも実は根本的なところで通ずる物があるのかな?
***********〜☆
さてさて、今自分は食事を終えて、砦から出るために廊下を歩いています。
もちろんお風呂に入るため。
風呂はこの前の石ドラム風呂、ポケットに入れていつも持ち歩いています。
しかし、食堂での好奇心に満ちた皆さんの眼は忘れる事ができませんね。
今もすれ違う度に振り返えられたり凝視されたりしてけっこーきついです。
とかなんとか下らない事を考えていると、自分のポケットでありえない事が起き始めた。
『みっくみっくにしてやんよ〜♪』
!!!??
なぜここで自分の嫁が歌ってる!?
周りの人達なんか、いきなりの事に驚いて、即座に臨戦体制をとりはじめた。
自分は、発信源であるポケットに手を突っ込み、即座に原因を突き止めた。
その手にあったのは、この世界では使う事が無いだろうと思っていた物。
現代っ子の必需品、携帯電話である。
いまだ鳴り響く携帯のディスプレイには、着信『みらくるごっど』の文字が。
………
……………ピッ
『あ、やっとで「現在この番号は使われておりません、だから帰れ、それか存在を抹消されろ。」
ピッ、ツーツー…
さて、では風呂に…
『ボクはなんのために歌うバラジクロロベンゼン♪』
!!
な、なぜ!?
なぜあえ
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