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なりたくないけどチートな勇者
14*よくある使えない人
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ヘッドフォンに思いの外強くひっついた針金をとるのに悪戦苦闘していた。
しかもちょうどよく隙間に差し込んだからたちが悪い。


さらに言うと、はがし液の存在を思い出したのはその二時間後である。
形から入っていったあの時の自分を殴り殺したくなってきた。




……チクショー!!

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