14*よくある使えない人
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どうにかならんか!?」
さっきよりもさらに怒ってエリザが登場。
「味方も一緒に巻き込んでしまうから今自分が出るのはちょっと…」
とりあえず、さっきと同じような事をいっておく。
「そうか…やっぱりな…」
そう言って考えこむエリザ。
でもイライラしてか、右足はさっきから地面に穴を掘っている。
そしてしばらくして語り出した。
「さっき出遅れて残った兵に聞いたのだが、あの馬鹿、私が正面から突撃するように指示を変更させたと今朝になって部下に言い出したらしいのだ。それを聞いて多少怪しく思ったらしいのだが、将軍の指示に従わない訳にもいかずに皆出ていったらしいのだ。」
確かに、あいつならやりかねん。
つかこれ、完全に軍事裁判ものでない?
「だからあんな犯罪者、死んでもいい。ナルミ、奴共々敵を蹴散らせ。」
いやいやいや。
「まて、他の兵士はどうなる。ただ巻き込まれただけだぞ。」
「……味方の兵以外、奴共々敵を蹴散らせ。」
「うん、それ無理。」
ぶっちゃけ無理難題。
それが出来たらしてるっつーの。
「やっぱり無理か……はぁ、全く、あれでは門を壊せても城を落とせるだけの兵力が残らんと言うのに。門が開いても、ここに残った兵だけではまともに戦うだけの数がないし……撤退するか……。」
やっぱり、ねぇ。
見た感じ、今こっち残ってる兵士よりもあちらので戦ってる敵兵士の方が多いだろう。
しかも、敵は中にもっといるはずである。
まともにやって勝てるかっつーの。
ここは戦略的撤退をして、もう一度兵士を連れてこなければ。
と、すっかりネガティブな考えをしている自分に、シルバちゃんが一言。
「……いっそ、味方も巻き込んであそこにムルスンを数匹ほうり込めば……」
なによムルスンって。
「ムルスンって、何?」
「あ、ムルスンって言うのは魔物の一種で、草食なんですけど鳴き声を聞くと錯乱して下手すると精神が崩壊する恐ろしい生き物です。」
下手に刺激しなければ鳴かないんですけどね、とシルバちゃんが丁寧に教えてくれた。
錯乱する鳴き声、ね。
「…シルバ、ムルスンは手なずけるのが難しい上にとても危険でしかも数が少ない。出来るはず無いだろう。出来たらとっくに使ってる。」
「ハハハ……わかってますけど私の思い付く味方が傷付かない最善の方法がこれで……すいません。」
「仕方がない、撤退す「シルバちゃんの意見、採用」……は?」
そう言いながら自分は、準備を始める。
「せ、先生?まさかムルスンを手なずけててそれがいまいるんですか!?」
まずは針金と……ピンポン球でいいや、をポケットから取り出す。
2つづつの2セット。
「まさか、んなは
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