14*よくある使えない人
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分。
ついでに胃からも何か飛び出そうとしてきたが、それはなんとか持ちこたえた。
「おい!これはどういう事だ!?」
外に出ると頭が二つの変な生き物に跨がった将軍と、彼を怒鳴りつけるエリザの姿が。
……あれ、馬か?牙生えてるぞ?
「どういうもなにも、援軍は私の指揮下にあります。だから私は私が最善だと思う方法を私の指揮下の兵だけで進めたまでです。」
無茶苦茶だ、最高指揮官はエリザなのに。
こいつ、なにやってるか分かってんのか?
「おまえ!これは明らかな反逆だぞ!!」
「もう一度言いますが、援軍は私の指揮下にあります。私の兵をどう動かすかは私の自由です。それに…」
そして、一拍置いて彼は言った。
「最終的に功績を残せれば誰も文句を言いますまい。」
そう言い放ち、彼は駆け出した。
要するに何かしら功績を残したい。
そのためにはエリザの作戦に乗る訳にはいかない。
なぜなら活躍できないから。
だから無断で無理矢理部下達を特攻させる暴挙にでた、と。
………脳みそ何で出来てんだ、あの単細胞。
「っつ〜!おい!今居る全員ここに集めろ!各隊毎に残った戦力を確認して私に報告しろ!!」
そう叫びながら指示を出すエリザ。
かなり怒っているのが後ろ姿だけでも見て取れる。
あぁ、なんとゆうか…
面倒なことになってしまった…
*********→☆
以上が、今までにあった事である。
はっきり言おう、非常に迷惑である。
現在エリザのもとにいる兵士は、砦に出向いた時の面子、それに一部前線へと行かなかった、もといそんなこと聞いてませんな援軍の方々がいくつかいる。
あとはここまで皆を運んでくれた飛竜部隊の方々。
他は全部あっちがわ。
ぶっちゃけここに残ってる数の二倍はあっちにいっちゃってる。
ちなみに後からきた飛竜部隊の方々の半分は皆、砦で捕虜を運ぶためにいなくなりました。
「……先生、なんとかなりませんか?」
途方に暮れている自分の所にやってきたのはシルバちゃん。
ちょっと遠慮がちに聞いてきた。
「ん〜、敵だけを倒すような都合の良いものは生憎もってなくて…」
そう、これが一番重要なのだ。
確かにこれは戦争で、敵を倒すのが一番の目的だ。
しかし、敵を一掃出来るからって味方まで巻き込んで吹き飛ばすなんて外道な行為、自分にはできない。
「そう、ですよね…」
そういって落ち込むシルバちゃん。
とりあえず、頭を撫でて慰めておこう。
「大丈夫、なんとかなるさ。」
「……ふぁ………」
……また風邪か?
真っ赤だぞ。
と、シルバちゃんを気遣いつつ頭を撫でていると
「だー!ナルミ!
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