第百十九話 一枚岩その五
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何もどうすることも出来ぬな」
「まさに神輿じゃ」
「それに他ならぬわ」
彼等は明らかに幕府を軽く見る様になっていた、二条城も半ば信長のものと思っていたのだ。だが義昭はその二条城の中でこう言うのだった。
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