機動戦士ガンダムSEED
0169話
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また直属の部下であるらしい。
「先程も戦闘中との報告を受けて気を揉んだよ。大丈夫だったか?」
そう言って皆を見回すハルバートン。それを見ていたナタルとムウが一歩前に出る。
「ナタル・バジルール少尉であります」
「第7機動艦隊、ムウ・ラ・フラガ大尉であります」
「おお、エンデュミオンの鷹と呼ばれる君がいてくれて幸いだった。バジルール少尉もよくラミアス大尉を補佐してくれたな」
「いえ、さしたる役にも立ちませんで」
ムウが短く返し、ナタルは目礼する。そんな2人を見ていたハルバートンの目がブリッジクルーから少し離れた所にいた俺やキラ達へリオポリス学生組へと向く。
「ああ、そして彼等が」
「はい。艦を手伝ってくれましたへリオポリスの学生達と、傭兵のアクセル・アルマーさんです」
ここ最近はアクセルと俺の事を呼び捨てにしていたマリューだったが、さすがに上司の前という事もあってか、さん付けで紹介される。
それを聞いたハルバートンは俺達の近くへと移動してきて口を開く。
「君たちのご家族の消息も確認してきたぞ。皆さん、ご無事だ」
へリオポリスを脱出してからの最大の懸案事項だった家族の無事が確認され、皆の表情が明るいものになる。
「とんでもない状況の中、良く頑張ってくれたな。私からも、礼を言う。……そして君が、アクセル・アルマー君か。へリオポリス崩壊というあの状況の中で、君のような傭兵があの場にいてくれた事は望外の喜びだ。ありがとう」
そう言って握手の為か手を差し出してくる。
何と言うか、お人好しすぎる気がしないでもないな。へリオポリスの状況を調べる事が出来たのなら俺がへリオポリスに入った記録なんかもないのはすぐ分かっただろうに。……あるいは、その部分については情報をサルベージ出来なかったのかもしれないが。
「いや、俺の方こそあの状況でアークエンジェルがいてくれて助かった。下手をしたら着の身着のまま宇宙に放り出されていたかもしれなかったからな」
「お互い様という事か。それよりも君はX-207ブリッツを操縦しているそうだが、あの機体の出来はどうかね?」
「そうだな。ミラージュコロイドは使い勝手がいい装備だが、PS装甲が同時に使えないというのは痛いな。それに武器をトリケロスに集中させすぎている為にストライクのようにシールドで敵の攻撃を防ぎながら敵を攻撃するという事が出来ないのも難点と言えるか」
「ほう、君は随分とMSの操縦にも詳しいようだね。コーディネーターではなく、ナチュラルだと聞いているが?」
その時のハルバートンの目は鋭い光を放ち、俺という存在そのものを見ていた。
……なるほど。知将の二つ名は伊達じゃない、か。
思わぬ狸ぶりに内心苦笑を浮かべつつも、軽く肩をすくめる
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