機動戦士ガンダムSEED
0169話
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君と話したくて。……それにしてもフラガ大尉は随分と私の事を気に掛けてくれているようですが、大尉もバジルール少尉と親密な仲だと聞いていますけど?」
「げ。いや、それはその……」
「あの、僕に話って?」
藪蛇状態のムウと、どこか戸惑った様子のキラ。そんな2人を見てマリューは柔らかな笑みを浮かべる。
「そんな疑うような顔をしないで頂戴。まぁ、今までの事を考えれば無理もないのだけど」
「は、はぁ」
「じゃあ、ちょっとキラ君を借りていくわね」
そう言ってマリューはキラを連れてストライクの方へと移動していった。それを見送る野郎が3人。
「……藪蛇でしたね、大尉」
「なるほど、ムウとナタルはいつの間にかそういう関係になっていたのか。恋愛関係に鋭い俺に何も気が付かせないとは……やるな」
「おいおい、誰が恋愛関係に鋭いって?」
「もちろん俺だが?」
自信満々に言ってやる。何せレモンとコーネリアという2人の恋人を持っているのだから恋愛関係にそれなりに長けていると言っても間違いではない……筈だ。
一瞬脳裏に呆れた顔をするレモンとコーネリアの姿が浮かんだような気がするが、気のせいに違いない。
「ま、ここで坊主達も艦を降りるんだ。恐らく今までの礼をしておきたいって事だろうな」
「そうだな、このまま何事もなければ……だがな」
ムウの言葉にそう返すと、どこか嫌そうな顔をして俺へと視線を向けるムウ。
「おいおい、お前さんの勘はそろそろ洒落になっていないんだからな。やめてくれよ」
「その可能性があるからこそ、お前もメビウス・ゼロの修理を急がせていたんだろう?」
「……来ると思うか?」
「お前が褒める俺の勘じゃまず間違いなくな」
そう、原作通りに進むのならまず間違いなくザフトの襲撃があるだろう。
お互いに顔を向けて溜息を吐くのだった。
アークエンジェルの左足部分、ハッチ等の往来に使用される場所にブリッジクルー、整備員、へリオポリスの学生組、そして俺が集まってランチが到着するのを待っていた。そのランチから現れたのは数人の将校。先頭になって出てきたのが第8艦隊の司令官であるハルバートン准将だろう。
そのハルバートンが自分を出迎えるかのように集まっていた俺達を見て顔を喜色に染める。
「おお!」
そしてそのまま嬉しそうに笑いながらランチから降りてきた。
「いやぁ、へリオポリス崩壊の知らせを聞いた時はもう駄目かと思ったぞ。それがここで君達と会えるとはな」
「ありがとうござます。お久しぶりです、閣下」
マリューもまた、嬉しそうに返事を返して敬礼する。
以前マリューから聞いた話によると、原作同様にこの世界でもマリューはハルバートンのかつての教え子であり、
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