機動戦士ガンダムSEED
0169話
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ていた。恐らくムウもどこか本能的にザフトの襲撃があるのを感じているのかもしれない。あるいは、クルーゼとの間で働いているニュータイプ能力のような感応かもしれないが。
「修理はどうだ?」
「もう少し掛かるな」
「アクセルさんからも言って下さいよ。艦隊と合流出来たのに修理を急がせるんですよ」
キラが微妙に不満そうな表情をしてそう言ってくるが、悪いが俺はどちらかと言えばムウ派だ。
「キラの言いたい事も分かるが、ザフトがこのまま俺達……と言うか、アークエンジェルとブリッツ、ストライクをすんなり諦めるとは思わないんでな。準備はしておくにこした事はないさ。もし何もないなら何もないでいいんだ」
「それに、不安なんだよ壊れたままだと」
俺の言葉にムウが続ける。心配性と取るか、用心深いと取るか。……俺は後者でキラは前者なんだろう。
「第8艦隊って言ったって、パイロットはひよっ子揃いさ。何かあった時にはやっぱ大尉が出れないとな。それに直せるもんをそのままにしておくってのもちょっとな」
マードックがこちらへと近づきそう言ってくる。こちらは心配性だとか用心深いとかじゃなく、自分でも言ってるように単純に整備班として壊れた機体をそのままにしておくのが嫌なだけなんだろう。ある意味立派なプロ根性と言えるかもしれない。
「はぁ、しょうがないですね。……でも、ストライクとブリッツはあのままでいいんですか?」
「え? んー、分かっちゃいるんだけどねぇ。わざわざ元に戻してスペック下げるっつうのも……」
「それにストライクはともかく、ブリッツはそのままでいいんだろ? 兄ちゃんは傭兵なんだから、坊主共と違ってここで退艦するって訳じゃないんだし」
「え!? アクセルさんはこのままアークエンジェルに残るんですか?」
俺が自分達と一緒に退艦するとばかり思っていたのか、キラがこちらを驚きの表情で見ている。
「そうだな。少なくてもアラスカまではアークエンジェルと行動を共にする予定だ」
「それに、あれだろ?」
どこか思わせぶりな感じでこちらを見るムウ。
「どうした?」
「ラミアス艦長と離れたくないんだろ? 最近いい雰囲気出してるし」
「いい雰囲気?」
確かに最近マリューとの関係は良好ではある。MSパイロットと艦長とが信頼関係を築けているというのは少なくても悪い事ではないだろう。
「あら? 私がどうかしましたか?」
その会話に割り込んできたのは、マリューだった。口元には笑みを浮かべてはいるが、どこか有無を言わせない迫力を醸し出していた。
「か、艦長? 何でこんな所に?」
マードックの驚くような声に、今度は謎の迫力を醸し出していない普通の笑顔を浮かべる。
「ごめんなさいね、ちょっとキラ
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