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魔法少女リリカルなのは ViVid ―The White wing―
第二章
九話 異世界へお出かけ!
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「ハイッッ!もー全力で大歓迎ですっ!!」
本当に凄まじい歓迎ぶりだ。眼の中に星が宿ってる。というか輝いている。

「ほらヴィヴィオ、上がってもらって」
「あ、うんっ!」
と、夢中になってアインハルトの手を握っているヴィヴィオの後ろから、フェイトの落ち着いた声が響いた。ヴィヴィオは客人を玄関先で立ち止まらせている事にようやく気がついたらしく、慌てて返事をする。
ちなみに、既にアインハルトは顔が真っ赤だ。

「アインハルトさん、どーぞ!(ドキドキ」
「お邪魔します」
何故友人を招き入れるだけでやたらドキドキしているのかまったくもって理解不能なのだが、それは良い。と、意外なサプライズに大興奮なヴィヴィオを見て、二人の後ろでフェイトがノーヴェにそっと耳打ちをした。

「あの子が同行するって教えなかったの正解だね、ノーヴェ」
「はい。予想外に」
苦笑しながら答えたノーヴェの前で、アインハルトは奥へと招かれる。

「「こんにちはー」」
「はい!」
リビングに入ると、ソファの奥でコロナとリオがそろってアインハルトに頭を下げた。と、その前でヴィヴィオが、どうぞどうぞと言うようにソファーをパンパンと叩く。と……

「始めまして、アインハルトちゃん」
家長であるなのはがひょっこりと顔を出した。

「ヴィヴィオの母です。娘がいつもお世話になってます」
「いえ……あの、こちらこそ……」
突然目上の人間が現れたせいか、戸惑ったようにアインハルトは応答する。
と、そんな彼女にお構いなしと言ったように、なのはは興味深々の様子でアインハルトに迫る。

「格闘技、強いんだよね?すごいねぇ……」
「は、はい……」
ドンドン顔が近くなるなのはに、ますます戸惑ったようにアインハルトは朱くなる。光景だけ見れば完全に……アレだ。
まぁ、とは言え、なのはにしてみればその気がある訳ではない。どちらかというと、注目しているのはアインハルトの“強さ”の方だ。

以前にも説明した通り、高町家の人間は原則的に強い人間にかなり強く興味を持ってしまう癖がある。見ようによっては悪癖だが、それによって彼女(なのは)は何度も頼れる友人を得て来た事も事実では有るので、今は其処を追求することはやめておこう。
さて、彼女達高町家の人間の特性、この症状には、幾つかパターンが有る。それを全て説明する事は現時点では控えさせていただくが、今のなのはの場合は、「育てたくなっちゃうの症候群」だった。

まぁ症状としては単純。伸びしろのある人間や、成長楽しみな人材を見つけてしまうと、自然に教導官としての血が騒ぐのか、そう言った人材を自分の手で育ててみたくなってしまうのだ。
今はまだ症状としては落ち着いているが、実はこの症状、この先数年がたつと少々悪化、というか
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