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魔法少女リリカルなのは ViVid ―The White wing―
第二章
九話 異世界へお出かけ!
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おりである。
高町クラナ
基本五教科
ミッドチルダ言語 95点
ベルカ言語 98点
数学 100点
総合魔法理科 97点
ミッド史 100点
選択教科
次元世界史 96点
物理学 98点
魔法物理学 97点
化学 98点
魔法化学 99点
芸術
音楽 100点
Physical 364人中2位 Rank SS
「…………」
「凄いね……」
全教科95点以上。其処にはそうそうたる数字達が並んでいた。まさかこれほどとは思っていなかったなのは達は一瞬絶句する。
[いやぁ、実際今回の相棒は異常でしたよ!一日目二日目は得意な理数系強化だったからまだしも、後半の文系教科までこの点数ですからね!]
「ちょ……っ!?」
「え……」
「えっと、それって……」
「……っ!」
アルの言葉で、なのはとフェイトが同時に顔を上げてクラナを見る。その視線にたじろいだような動きを見せて、即座にクラナが下した決断は撤退だった。
全速力で振り向き、階段へと急ぐ。
[相棒!?えっと、準備してきます!あぁ、相棒、そんな急がなくても、なぁぁ!?]
ドタドタバタンっ!と音がして、クラナは自分の部屋へと引っ込んだ。
その様子をみて、ポカーンと、なのはとフェイトはその場に立ち尽くす。と、そんな様子を見ていたライノは人知れず苦笑した。
『変な家族だよな……』
『“複雑な”と言うべきかと。少なくともマスターの思考パターンほど単純で無い事は確かですね』
『それこそ“ストレート”に言い直すべきじゃないか?』
『何を馬鹿な』
『ひどっ!?』
そんな念話を交わしていた彼等に、ようやく正気に戻った大人二人が近寄った。
「ライノ君」
「はぃ?」
「言い忘れてたけど、ライノのも確認するよ」
「え゛……」
ギクッ、と言ったように一歩引いたライノの顔を、なのはとフェイトがニコリと覗き込んだ。
────
何やら急いだように二階へと去って行ったクラナの背中を見ながら、ヴィヴィオは先程の会話を思い出していた。
『四年前……ヴィヴィオがちゃんと物心付くより前の話だから──』
『昔のヴィヴィオって、どんな子──』
「…………」
昔の自分がどんな子供だったか。それは……何となくだが、覚えている。何時も誰かの陰に隠れていて、怖がりで、臆病で、泣き虫で……そう。少なくとも、今の自分よりは弱い少女だったと記憶していた。それは見方を変えてみれば、今の彼女が、自分は以前の自分より強いのだと思い込みたいだけなのかも知れなかったが、其処までの事に思い当るには彼女はまだ幼かった。
と、何故ヴィヴィオがそんな事を思っていたかと言うと……少しだけ、思い出したからだ。ライノに出会った、その時の事を。
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