投刃と少女
とあるβテスター、殴られる
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感じながら、同時に、もう二度とこんな思いはさせまいと決意する。
「もう大丈夫だから。勝手に死んだりしないから」
「……、ほんとに?やくそく、できる?」
「約束するよ。だから───」
───だから、これが終わったら。僕の話を聞いてくれる?
彼女が僕の話を聞いて、それを信じてくれるかどうかはわからない。
だけど、もう……自分を信じてくれているこの子に、隠し事をするのはもうやめだ。
このままボス戦が終わって、次の層に辿り着くことができたら。その時、僕は彼女に全てを話そう。
僕が───《投刃のユノ》が、過去にしてきたことを。
僕が問いかけると。
シェイリは涙でぐしゃぐしゃになった顔に、いつものふにゃりとした笑顔を浮かべて。
「嘘ついちゃ、やだからね?」
そう言って、頷いてくれた。
顔は涙でぐしゃぐしゃで、それでも表情は笑ってるという、とてもおかしな笑顔だったけれど。
何故だかそれは、とても魅力的な笑顔に見えた。
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