再びドイツからの来訪者
[8]前話 [2]次話
あの後寝てしまった姉さんを暫くニヤニヤしながら見つめていたが、起きた時にアッパーカットを喰らったのが予想外だった…見事に決まりましたぜ、姉さん
その後、京の耳掃除をしたが…な〜んか妙に艶っぽい声で反応するもんだから……ねぇ?
ユキは普通に気持ちよさそうにしてた…誠に可愛かったです。
そして現在――
「……なんなんだコレは」
朝起きると布団には――自分の部屋に居る筈のユキと京が俺を挟み込むように横になり寝ていた
「…コラ起きろ」
二人に軽くチョップで叩き、二人を起こす
「……ん、んぅ」
「…んにゅぅ〜」
二人とも眠気眼を擦りながら起きる
「さて……何で俺の布団の中に居るのか十五文字以内でまとめよ」
「夜這いをし掛けるため」
「みやこに誘われた〜」
ユキは純情無垢で良い子だけど、少しくらいは分かって欲しいな……
「……み〜や〜こ〜?」
「その怒りを私の身体にぶつけて♪」
「はぁ……んな事言ってないで自分の部屋に戻りなさい」
そう言い二人を部屋から追い出し、いつものように黒のジャージ着て部屋を出ようとした時、ドアか何かがぶち破られた様な音が響く
「……ったく、これだから退屈なんて言葉は嫌いなんだよ!」
机に置いてあったモデルガン『H&K SOCOM Mk23』を持って部屋を飛び出し、音の発生源へ向かった
◆
「ったく、何事……ってマルギッテ!?」
目にしたのはかつての戦友でありクリスの姉的存在である、マルギッテ・エーベルバッハであった
そして百代姉さんと戦っている…しかも眼帯を外して
「ったく…本国からは姉さんとの戦闘は避けるようになってたんじゃ、なかったのかよっ!」
愚痴をこぼしつつも素早い動きで二人の間合いに上手く入る
「「っ!?」」
二人はいきなり司桐が間合いに入ってきた事に驚き、一瞬動きが遅くなる。その瞬間を見計らい、それぞれ二人の利き手を掴む
「はい終わりっと!」
掴んだ手を利用し、地面に叩きつける……ったく、朝から疲れるわ
「さて、マルギッテ…何の用で来た?」
「し、司桐!?なぜここに!」
「御託はいい、用件を説明せよ」
「はっ、はい!」
〜猟犬さん説明中〜
「……あんの過保護中将めぇ…」
…どーやらあの親バカ中将が娘であるクリスの事が心配で、軍用機まで使ってマルギッテに様子見を頼んだみたいです……ドイツ軍の頭がアレで良いのか心配だよ
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ