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少女1人>リリカルマジカル
第二十五話 少年期G
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かったよ。いい曲なのは認めるけど。

 2人が来たのってたまたまなのかな? まぁ、あんまりにも変なものとドッキングさえしなければいいんだけどさ。……なんか難しく考えていたけど、別にもういいのかな。地球について語れる人が身近に増えたのは、確かにうれしかった部分もあった。

 なので、これからは家族がここに来るときは一緒に来ようと思う。だって影響力ってやっぱ怖いんだよ、特に子どもの。何が琴線に触れるかがわからない。昔俺もライダーに憧れて、キックの練習に熱中したことがある。……熱中しすぎて、家のコタツをぶっ壊した時は家族全員に怒られたけど。コタツ禁止令が出た時は泣いた。妹をそんな目に合わせるわけにはいかないので、お兄ちゃんがしっかり見極めようと思う。


「それにしても、本当に何でも置いていますよね」
『そうですよねー。特に見てくださいよ、これ。魔法もいいですが、これもこれで夢が広がりそうです。マイスターに頼めば実装できますかね』
「……それ、一応質量兵器に入らね」
『魔法と科学は表裏一体です! 魔法の補助で少々難点がある僕ですが、これがあればすごくないですか? なによりロマンがありますし』

 コーラル自身、デバイスとしての役割は役割でこなせるようにはなりたいと言っていた。だから足りない部分を補うために色々考えてくれるのは助かるんだけどさ…。俺はコーラルが意気揚々と告げるものを見上げる。

 ロマンは認めるけど、デバイスとは別物になりそうなんだけど。ここの科学力ならできそうで怖い。武骨な装甲をつけた人型の機械兵士。もちろん本物ではなく、俺の身長よりも一回り大きい置物だが。このアニメよく見たな…、懐かしい。

 俺が住むこの次元世界では、質量兵器と呼ばれるものを使用することは法律上禁止されている。ただ魔力を使わなくても使える大量破壊を生み出す兵器の総称なので、すべての兵器が駄目というわけではない。魔法だって突き詰めれば科学だし。拳銃とかも申請すれば使える。

 ようは俺の世界にあった核爆弾のような兵器や、それをさらに発展させたような世界すらも滅ぼせるようなものの使用を禁止するということらしい。何を当然な…と思うこの法律は、ほんの数十年前に決められたもの。何その世紀末。俺この時代より前に生まれなくて本当によかった。


 そんな俺のほっとした様子も気にせず、コーラルはピカピカと点滅している。え、そんなに気に入ったの? コーラルって上機嫌の時とかによく光っている。暴走しやすいのもこういう時だよな、と思い出し頬が引きつった。

『……そうです。別にデバイス=杖の公式にとらわれなくてもいいのではないでしょうか。起動したらシャキーン! 合体! みたいになったらかっこよくないですか。デバイスでも腕とかあって動かせたら攻撃できますよ
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