第一章 グレンダン編
道化師は手の中で踊る
和解と怒りとetc……
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に僕も陛下と戦いたいのは本心ですが、この一撃は違いますよ?」
直後、超速と言えるほどの速さで近づいたサヴァリスは、怒りに歪んだ顔でアルシェイラ目掛けて技を放った。
「シキのための一撃ですよ」
外力系衝剄の変化、剛力徹破・衝。
愚直な正拳突き、だがその拳は受け止められるほどヤワなものではない。
アルシェイラは身の危険を感じて、後ろに下がった。次の瞬間、突き刺さった拳を中心に、地面が二メートルほどヘコんだ。
「うわっ、なんてことしてくれたのよ」
「避けますか、本気で放ったのですがね」
サヴァリスがしたのは単純なことだ。
拳のある一部分に剄を凝縮し、対象に当たった瞬間にそれを解き放つ。単純な拳の破壊力に、一点に集中された高密度の衝剄、やっているのは単純なものだが、溜めた剄の制御と放つタイミングと大胆かつ繊細な動作が必要な剄技である。
「カルヴァーンさん、連携は止めましょう。陛下には無意味です」
「そうだな、個々人、好き勝手にやるということで」
「ハッ、最初からあんなクソ連携するか」
「まっ、そっちの方が簡単よね」
「……」
天剣たちはそういうと剄を練ろうとするが、その暇は与えられなかった。
「まったく、君たちが暴れると庭園が壊れる。私はここが好きなの」
アルシェイラは指を一本立てる。
そして、今までの雰囲気から一変して言い放った。
「後……納得してないのは私も同じだからね?」
次の瞬間、戦いは終わった。
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