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SAO編−白百合の刃−
SAO36-白の妹、黒の兄
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ちゃんはキリカちゃんの魅力ってなんだと思う?」
「え? あ、あたし……言っていませんでしたっけ?」
「キリカちゃんはキリト君に似てないけど似ているのは果たして魅力なのかなって、センリお姉さんは疑問に思ったのさ」
「哀れね、リズ」
「哀れむな、そこっ!」

 リズはうがーっと声をあげると、腕を組んで右手の一指し指を上下に動かして黙ってしまった。考えてもないなら、ないって言えばいいのにね。そこまでキリカを褒める必要なんてないのよ?

「……じゃあ、センリさんはキリカの魅力を入れるんですか?」
「可愛くて、綺麗で、優しい、ドウセツが惚れ込んだ人よ」
「それは戯言ですね。それ以外でお願いします」
「ドウセツのツンデレちゃんだから」
「デレなんてありませんから。あとツンデレでもないし、キリカのことなんて惚れ込んでもいませんから」

 視線をセンリさんから反らすと視界にはアスナとリズがこちらを見て微笑んでいた。何よ、アスナもリズもニヤニヤして、バカなの? それともセンリさんに洗脳されているの? それだったら納得するわね。

「あの……センリさん」
「ん? なになに、どしたの?」
「その……ドウセツさんが参っているので、そのへんでやめてもらったほうがいいと思いますが……」

 アユミは私がセンリさんにいじられているのに困っていると見たのか、私をいじらないでほしいと言った。その言葉は本当に助かった。しつこいセンリさんから逃げ続けるのは正直しんどくてうざったい。誰かがそう止めてくれればセンリさんはしつこく追うようなことはしない。
 だけど……。

「別に参ってないわよ」

 そんなことでも捻くれ者で自分の弱さを見せたくない私のいらないプライドが強がりを見せてしまう。それにセンリさんがいじってくるのも慣れてきた。そこまでして救いの手を差し伸べるほどでもない。

「ドウセツ! 俺の嫁が参っているって言ったら参っているんだよ。てか、参ってくれ、それが本当になるように!」
「そこまで必死になることでもないでしょ、却下」

 無論、タカサの言葉に従うことなどない。というか、タカサの場合、私を助けるのではなくアユミの言ったことが余計なことではないと証明したいものだったので尚更従うことはしなかった。
 なんかむしろ冷静になれた気がするわ。

「そうだね、これ以上ツンデレツンデレって言っちゃうと、あとでキリカちゃんにべったり甘えそうだからやめとくわ」
「やめる気なんてないですね」
「そう怒らないの。その変わり、ドウセツにはキリカちゃんの魅力をちゃんとみんなに伝えるから、機嫌直してね」
「別に不機嫌ではないですが、だからと言ってなんでも言っていいわけではありませんから。それに、その変わりの使い方間違っています」
「間違っ
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