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Muv-Luv Alternative~一人のリンクス~
ストレイド
新潟上陸前日
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Cの活躍に期待するだろう。そしてBETAが新潟に上陸し、その場にいた日本の衛士達も…また当然俺とACに期待と希望を抱く。
どんどんこの世界の深みに嵌まって行く。まるで底なし沼に捕らわれてしまったかのように、どんどん戦火の渦中へと深く沈んでいく。
元々戦場で生きてきた俺はそれに文句は言わないし、言う必要もない。だが、今回はスケールが違う。
前の世界では俺が死ねば、死ぬのは俺一人だった。只孤独に戦い、孤独に死んでいく。そんな運命だった。だが、この世界では、俺の死はそのまま仲間の死に繋がる。同じ部隊になった、ヴァルキリーの皆の死に繋がる。
前の世界の俺だったら、そんな事鼻で笑って済ませていたかもしれない。何が変わったのかなんて俺には分からない。只、あの時、速瀬に言われたあの時から皆を守りたいと自然と思ってしまった。今まで壊す事しか出来なかった俺が。
「…まぁそうだろうな。取り合えずPXの方にでも行くか?お前も調整は済んでるんだろう?」
「そうですね。此処で話すのもなんですし、PXの方に移動しましょうか」
白銀の了承も得られた所で踵を返し、格納庫から出ようとする。
その瞬間、白銀の隣で大人しく黙っていた社とふと目が会う。
視線が絡まった先で見た社に瞳に浮かんでいたのは悲しみの感情。その感情を浮かべた瞳が、何故か俺を真っ直ぐ捕らえていた。
「ッ!」
思わず社から目を逸らし、最後にストレイドの方を一瞥してから、俺は怪訝に眉をひそめた白銀を無視し、その場をそそくさと後にした。
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