機動戦士ガンダムSEED
0168話
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ッツは既にデュエルからも丸見えな訳で。
「ちぃっ!」
ブリッツ目掛けて振り下ろされたデュエルのビームサーベルを、トリケロスで防御する。
「ブリッツって言ったなぁっ! 姿を隠すとは卑怯者が!」
ミラージュコロイドにより姿を消した攻撃で、撃墜寸前だったのが分かったのだろう。焦りを隠すかのように怒りを露わにし、ビームサーベルによる攻撃を繰り返す。その全てをトリケロスで防ぎ、あるいは回避しながら他の戦闘を観察する。
メビウス・ゼロとシグーの戦いはほぼ互角と言ってもいいだろう。機体の能力ではシグーが勝っているのだが、それをメビウス・ゼロはガンバレルを使ったオールレンジ攻撃で補っている。そしてアークエンジェルとローラシア級の戦いは、ややアークエンジェルが押され気味だ。原作のように回避アルゴリズムの解析をされているのか、数発被弾している。幸いなのはアークエンジェルの装甲がラミネート装甲である事だ。現状ではローラシア級のビーム攻撃を何とか無効化しているが、それとていつまでも続く訳ではない。排熱の限界に達すればまともにダメージを食らうだろう。
そしてストライクとバスター。これに関してはかなりストライクが不利な状況だ。バスターの多数ある射撃武器により、近接戦闘に持ち込めないストライクが一方的に攻撃されている。ランチャーストライカーパックを装備してくれば射撃戦で対抗出来たのかもしれないが、今のストライクは機動力を重視したエールストライカーパックだ。
「よそ見をするとは舐めてるのかぁっ!」
ブリッツの頭部が攻撃を回避しながらも小刻みに動いている事に気が付いたのだろう。より一層の怒りを込めてビームサーベルを振り下ろしてくるデュエル。それをその場で回転して回避し、そのままの勢いを付けてトリケロスのビームサーベルを一閃。
横薙ぎに放たれたその攻撃は、デュエルの脇腹を浅くだが斬り裂いて薄い煙を上げている。
「ついでだ!」
そのまま左手に装備されているグレイプニールを発射。その先端に装備されたクローが閉じたままビームサーベルで切り裂かれたデュエルの脇腹へと突き刺さる。
「うわああぁぁぁぁぁっっっ!」
その悲鳴が聞こえたのだろう。ムウのメビウス・ゼロとやり合っていたシグーがその場で反転してバルカンシステム内装防循で牽制しながらこちらへと向かって来る。そのままデュエルを助ける為に俺に攻撃を仕掛けるのかと思いきや、速度を落とさずにデュエルを掴みその場を離脱していった。同時に、キラを一方的に攻撃していた筈が攻守を逆転されて防戦一方になっていたバスターもその後に続く。
デュエルの損傷が原因でこの場を離脱したのかとも思ったが、その考えはすぐに否定された。
「第8艦隊です! 第8艦隊が来てくれました!」
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