機動戦士ガンダムSEED
0168話
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に置いて背伸びをしている。
ゆさり、と揺れたその胸に一瞬視線が向くが、すぐに視線を逸らした事は断言しておく。
「そうか、それは何よりだ。何せいざという時に艦長が不調だったら大変だからな」
「そう、艦長は大変なのよ? だからこれからも精々労って頂戴ね」
キラに対する処分が決定してから数日。アークエンジェルはようやく第8艦隊との合流ポイント近くまで来ていた。
「後30分程度で合流ポイントよ。……どうにかここまで漕ぎ着ける事が出来たわね」
ブリッジに響くマリューの声。それはどこかほっとしたような物言いだった。
もっともそれは無理もない。何せこの艦で最も階級が高いという事で艦長になってはいるが、元々は技術畑出身なのだから。
「索敵、警戒を厳に。艦隊は目立つ。あちらを目標にザフトが来る可能性も考えておけ!」
ナタルの指示がブリッジに飛ぶが、その指示が正しかった事はすぐに証明された。
「レーダー波に干渉。Nジャマー反応増大」
通信用シートに座っていた軍人がそう報告してきたのだ。
それを聞いたマリューはすぐに艦長席へと着く。ナタルもC.I.C.の自分の席へと移動する。
「総員、第一戦闘配備。アクセル、出撃準備を」
こちらを向いてそう言ってくるマリューに一つ頷きブリッジを出る。
「103、オレンジ、アルファにローラシア級です」
「MS、熱紋確認。デュエル、バスター、シグーです!」
その報告を聞きながら、パイロット控え室へと向かう。
出撃してきたのはあの3人だな。
「アクセルか」
パイロット控え室に入ると、既にムウがパイロットスーツへと着替えていた。その後に続くかのように俺もパイロットスーツに着替え始める。
「敵はどのくらいの規模の部隊か聞いてるか?」
「ああ。ブリッジを出る時にちらっとだが。デュエルとバスター、ついでにシグーらしい」
「げ。またあいつらか」
「遅れました!」
ムウがうんざりしたという顔をするのと、キラが入ってくるのは殆ど同時だった。
「どのみち合流までの時間を考えるとそう長い戦闘じゃない。ムウ、シグーを頼めるか? メビウス・ゼロじゃデュエルやバスターの相手はきついだろう」
「そうだな、じゃあお言葉に甘えさせて貰うよ」
「アクセルさん、僕は?」
「キラはバスターを。ミラージュコロイドを使うブリッツには拡散ビームのような広範囲攻撃可能な武器を持ってる相手は厄介なんでな。俺はデュエルをやる」
「分かりました」
「にしても、本来なら正規の士官である俺が指示を出す所じゃないのか?」
おどけた口調でそういうムウへと軽く肩をすくめると、MS格納庫へと向かう。
「兄ちゃん、武器はどうする?」
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