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ゼロと最後のしろがね
(寄り道)青い竜と青い髪
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ナルミは、塔内を歩きながら
(帰れない訳じゃないだろ、何か、方法があるはずだ)
そう思い一人で歩き回っているのだが、いきなり立ち止まり一言
「ここは、どこだ?」
周りを見渡すと部屋のドアと石垣でどこにいるのか分からなかった。
そして、ナルミはあることを思い付いた。
「屋上にいけばなんとかなる………かも」


シルフィードは空の散歩をしていた。
「やっぱり、空は気持ちがいいのね♪きゅいきゅい」
そして、 塔の屋上で一休みしながら
「それにしても、お姉さまはシルフィのご飯も忘れるし、いっつも急に遠くに出掛けるし、ひどい扱いなのね、 きゅい」
自分の主人であるタバサの愚痴を言っていたが、

バタン!

屋上のドアが勢いよく開いたのを聞いたシルフィードは驚いて後ろを見ずに弁明をした。
「きゅいィィ! お姉さまの悪口は言ってないのね!!だから、ご飯を抜くのはやめてなのね きゅいきゅい」
しかし、聞こえてきた声は女性ではなく男性の声だった。
「竜は喋るのか、凄い所だなこの世界は………」
シルフィードは後ろを見るとそこにいたのはピンク色の髪をした女の子(確かルイズって言ってたのね、きゅいきゅい)が召喚した平民の使い魔だった。
シルフィードは前に言われていたことを思い出した、自分の母親からは人間は怖い生き物と教えられ、タバサからは主人の前で以外喋ってはいけないと言われたこととその理由を教えられた。
だからシルフィードも怖くて震えていたが、目の前にいる男の対応に驚いた
男はゆっくりとこっちに近づき、怖がって震えているシルフィードの頭を撫でながら
「おい、どうしたんだ?何でそんなに震えているんだ?」
男は怖がりもせず、捕まえようともせず、ゆっくりと撫で始めた。
シルフィードは二人から聞いていた人間の印象が違うので、恐る恐る聞いた。
「シルフィの事、怖くないの?きゅい?」
男は呆気にとられた顔をしたが、次にいい笑顔になりながら
「いいや、全然怖くはないぜ。………驚きはしたけどな。」
「そ、それじゃあ、喋ったのは?」
「ん〜、それも驚いただけだな」
シルフィードは率直な感想を述べた。
「おかしな人なのね、きゅい」
男はシルフィードの隣に座りながら
「元々、違う世界の人間だからだろうな」
「それ、どういう意味なのね?知りたいのね!きゅいきゅい!えっと……」
「ああ、言ってなかったな。俺の名前は加藤、加藤鳴海って言うんだ、お前は?」
「シルフィはシルフィードって言うのねきゅいきゅい」
ナルミは、シルフィードの頭を撫でながら
「それで、何を聞きたいんだ?シルフィ?」
「あ、そうだったのね、忘れてたのね きゅい カトウは一体どんな所にいたのね?」
ナルミは、2つの月を指しながら

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