第八十六話
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はッ!!』
私の叫びに玉座にいた全員が頭を下げた。
「……これで良いのだろうか……」
あの軍儀の後、私は自室へと戻っていた。姉者とは一緒ではないと言っておく。
「……勝てるだろうか……」
袁術と旧孫呉の主力の仲だが……仲には……。
「曹徳様……王双がいる。何か仕掛けてくるのは明白だ。それに大砲とかいう兵器もある」
果たして仲に勝てるのだろうか……。
「それでも私は職務を全うするしかない」
私はそう納得するしかなかった。そして翌日から仲平定の軍が編成される事になった。
「間者からの報告ですけど魏が仲に攻めようとしていましゅ。はわわわ、また噛んだ……」
「気にしてないよ朱里。それで魏軍の兵力とかは分かるかい?」
北郷は諸葛とホウ統に聞いた。
「確実ではありましぇんけど、約三十万と思われましゅ」
「……魏に攻めいる機会は無いかな?」
「……率直に言えば不可能ですご主人様。今の私達は南蛮への遠征準備中であります」
現在、蜀は南蛮からの侵略が度々起こっていたため新たに南蛮への遠征軍が準備中であった。
「魏や仲を討つのは後方の南蛮を安定化してからです」
軍師である諸葛やホウ統はそう判断していた。北郷も歴史を知っているから遠征軍は賛成な立場であるが魏と仲の戦いには注視してしまう。
「魏と仲は此方から何もしなければ向こうから仕掛けてくる事は無いです」
「……分かった。引き続き遠征軍の編成を頼む」
「「分かりました」」
北郷の言葉に二人の軍師は頷くのであった。
「気持ち良かったぞ長門」
「同じく気持ち良かったです長門さん」
「……さいですか」
……身体がしんどい。何がしんどいかって?
俺と桜花、七乃の三人は全裸だ。もう分かるだろう?
「んぅ……長門さんのが垂れてくる……」
……何か恥ずかしくなってくる止めれや七乃。取りあえず処理したら服を着てくれ。
「やっている時はもの凄く見ているのにか?」
「……そうだから胸を俺の腕に当てるな桜花」
苦笑している桜花に俺はそう言って服を着る。ここ暫くは仲の領内も平和だ。
まぁそれは蜀と魏が侵攻する気配が無いからだが……そろそろあるだろな。
「何時かは分からんけどな」
「うん? 何か言ったか長門?」
「いや何も」
「失礼します」
そこへ月が入ってきた。ちゃんと三人とも服は着替えているから大丈夫だ。
「美羽様が武官、文官全員を召集しています」
「美羽が?」
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