機動戦士ガンダムSEED
0167話
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「え? あ、その……アクセル・アルマーの言う事には一理ありますし、いざという時のフォローも可能ですので問題ないかと」
先程の俺の部屋でのアドバイスを早速実践しているのか、ナタルへと意見を求めるマリュー。逆にナタルの方がつい数時間前にはラクス・クラインを人質にした為に、強く対立した筈のマリューから意見を求められて慌てている。
「そう、分かりました。アクセル、お願いするわ」
「了解。ミラージュコロイド生成開始」
ミラージュコロイドを生成し、ブリッツの装甲の表面へと定着させる。
「兄ちゃん、武器はどうする?」
「今回は戦闘になるにしても基本的には短期決戦になるだろうから、ブリッツ本来の物で構わない」
「了解だ。じゃあ気をつけてな」
「ああ。ブリッジ、聞こえているか?」
「何?」
ミラージュコロイドが無事装甲に定着したのを確認してから再度ブリッジへと通信を送る。
「カタパルトデッキをストライクの方に向けてくれ。ミラージュコロイドを使って移動する以上は慣性で移動する事になる。そうなれば方向転換するとすぐにザフトに知られてしまうからな」
「分かったわ。……アクセル、気をつけてね」
「ああ。ブリッツ、アクセル・アルマー出るぞ! 格納庫内にいる奴はバーニア噴射に巻き込まれないように注意してくれ」
格納庫内に響く俺の声に、整備員達は一斉に避難を開始する。それを確認してから、カタパルトデッキへとブリッツを移動し、バーニアを噴射して宇宙へと飛び出す。もちろんカタパルトデッキから宇宙に出る直前にバーニアは停止させて慣性での移動へと切り換えている。
本来ならリニアカタパルトを使っても良かったのかもしれないが、それでアークエンジェルからMSが発進するのを悟られでもしたらミラージュコロイドを使った意味がないからな。
「さて、後は上手く話が進んでくれるのを祈るだけだが」
最初のバーニア噴射による慣性移動でキラのいる宙域へと向かっていると、その向こうからイージスが現れたのが確認できた。後はラクスを返してそこにクルーゼのシグーが来れば完璧だ。攻撃出来るのは恐らく最初の一撃のみになるだろうが、それでシグーを撃破出来ればこの先の展開はかなり楽なものになる。
ストライクとイージスは少しの間会話をし、ストライクのコックピットからラクス・クラインがイージスのコックピットへと向かう。その様子を見ながら、既にブリッツはストライクの近くにまで移動していた。
そしてストライクとイージスが離れていく……来るっ!
ナスカ級からシグーが発進する。良しっ! クルーゼだ!
ミラージュコロイドをその身に纏ったブリッツは未だ慣性による移動を続けており、既にストライクの横を通り過ぎてイージスに接近中だ。
シグーもその速度を
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