13*なんたら無双
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ちなみに、本物のパジャマは裾がボロボロで、まだなおしてない。
「これ、持ってて。」
「お、あ、ああ。」
そして、近くにいたバリスにジャージをあずけ……
「うおっ!重っ!なんだこれ!?お前こんなん着て過ごしてたのか!?」
………合成繊維は、この世界では重いらしい。
とりあえずバリスに預けた、そして
「……ナルミ。」
さあ行こう、とした矢先に姫が自分に声をかけた。
「どうした、姫様。」
「………エリザでいい、それより。」
そう言いながら、姫、いやエリザは一拍おいて。
「存分に暴れてこい!お前は私の自慢の近衛兵だ!その力、見せつけやれ!」
いつもの調子で、でもなんか違う感じのする雰囲気で言った。
それに対して自分は。
「おう!」
それだけ答え、壁の穴から跳び出した。
雨降って地固まるとはこのことかね。
**********━☆
さて、カッコつけて飛び出した自分は今、敵さんの目の前に向かって
「あああぁぁぁぁぁぁ!!」
飛んでいます、すげースピードで。
ぶっちゃけ制御できません。
ズシャァ!!
……
………し、死ぬかと思った。
なんとか着地出来たけど、死ぬかと思った。
まだ心臓バクバクいってるよ。
やっぱりやるもんじゃないね、ゴムゴムのロケット。
「……貴様!何者だ!?」
ん?おぉ、気付かんかったが目的地には着いたようだ。
目の前の髭が警戒しながら剣を構えてる。
ちなみに、後ろの兵士はみんな怯えてる。
そんなに怖いかね、自分。
「よ。元気?」
とりあえず、爽やかに挨拶。
第一印象大事だよね。
「何者だと聞いている!おとなしく答えろ!」
ばっさり切り捨てられた。
取り付く島もないね。
しかたないので脅かしてみよう。
「…いゃあ、自分はあの魔獣とやらを倒した者でして。」
途端にざわめく兵士達。
大半の兵士達は顔に出てる恐怖の色がより一層濃くなった。
「そんな訳あってたまるか!単独であの魔獣達を倒したなど!有り得るはずがない!」
さすがリーダー、威勢は良いね。
でも、ねぇ。
「事実なんだししゃーないじゃん。
つか、震えながら言われても…プッ。」
軽く怯えてるから滑稽としか言えない。
おーおー、どーした真っ赤だぞ。風邪か?
「き、貴様……行くぞお前ら!帝国の力を見せつけてやれ!!」
「お、おぉーーーー!!」
お、いくのか?
大半がやる気ねーぞ?
志気が足りん志気が。
とか何とか考えてると、髭を先頭に兵士達が走ってきた。
もとい襲ってきた。
まぁどっちにしろ行かせないけど。
と
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