模擬戦とハラオウンと呼び方と
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笑ってやがる。
暫く思案したあと、溜め息を吐く。逃げられないな…
「…強いな、フェイトは。」
「うん!」
今度は嬉しそうに頷くハラオ…フェイト。うん、もう自棄だ。
「それにしても、あの砲撃はマテリ…シュテルだったか?の技だろう?」
「ああ、見よう見まねで撃ってみたけど、やっぱりまだまだ精度が甘いな。」
「…そう言えば!暁、私のプラズマランサーに似た魔法を使ってたよね?」
思い出したかのように身を乗り出すフェイト。
「落ち着けっての。サンダースピアな?」
「そういえば…ブラストファイヤーも使っていたな?」
「ああ、それがどうした?」
「魔力変換資質…雷なの?炎熱なの?」
隣に腰を下ろしたフェイトが問いかけてくる。俺は素直に種明かしをした。
「いや。俺に魔力変換資質はねぇよ。単純にプログラムを構成して使ってるだけ。」
俺の答えに驚いた表情を浮かべるシグナムとフェイト。何か可笑しかったか?と思いながら立ち上がり埃を払う。
「実は凄い魔導師とか…」
「私も一戦交えたいものだな…」
「楽しかったけど、模擬戦とトレーニングは程々にしとけよ?」
ぼそぼそと呟く二人を置いて転送魔法を構成する。場所は…家で良いか。
「フェイト!次はシュテル達も一緒にしような?」
「う、うん!」
「では、その時は私もご一緒させて貰おう。」
「お手柔らかに頼むぜ、シグナム?じゃあな。」
軽く手を振り自宅に向けて転移する。
俺は、初めて名前を呼んだフェイトの顔を思い出しては小さな笑みを浮かべるのであった。
おまけ
「アキラ、どうでした?模擬戦は?」
「やっばり強いわ。負けちまった。」
「ほう?我に勝ったのにも関わらず不様に負けたと…?」
「でぃ、ディアーチェ!?いや、勝負は時の運だしフェイトもかなり動き速かったし…」
「「「フェイト?」」」
「皆さん!?目が据わってますよ!?」
「…アキラ、特訓をしましょうか?」
「そうだな。負けぬように徹底的にしごいてやる。」
「楽しませてよね?アキラぁ…」
「ちょ!?俺かなり疲れてんだけど!お願い!話聞いて…ぎぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
その夜、あまりの疲労に入浴中に寝て溺れかけた暁の姿があったそうな。
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