第十七話 買い出し
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ーティング『ファンタジー・ゾーン』である……と思ったが、良く見るとタイトルが違っていた。
「NEAR FANTASY SPACE……ニア・ファンタジー・スペース?」
まぁ、漫画やアニメなんかでは良くあるパターンだろう。実際にあるものをベースに名前がちょっと違うだけのやつである。しかし、背景も敵も、そして自機……というかオパオパも感じ的にはファンタジー・ゾーンそっくりだが、良く見てみると何か違うのだ。
取り敢えず気になるのでやってみることにした。ゲームをスタートしてみると、音楽も何となく似た感じのサンバ調の曲で、普通にファンタジー・ゾーンをやっている感じだ。内容的にもファンタジー・ゾーンと全然変わりなかったので、普通にステージ7まで進んだところでゲームオーバーになってしまった。
「アイダにやられたかぁー」
アイダというのはファンタジー・ゾーンでのステージ7のボスである。このニア・ファンタジー・スペースでの名前は知らないが、多分似たような名前がついているのだろう。
似非ファンタジー・ゾーンで遊んだあと、ゲーセンの店内を見て回る。やはりほとんどのゲームは元の世界のゲームを似せたものになっているようだ。確か超電磁砲のアニメで見たはずの激掌という格闘ゲームがあったり、猫拳とかストレート・ファイティングという格闘ゲームがあったり、戦棍とかツイン・ドラゴンっていうアクションゲームがあったり、鉄人とかイマジン・ファイターって名前の縦スクロールシューティングがあったり、ファルシオンとかL−TYPEっていう横スクロールシューティングがあったりと、明らかにパロディの作品ばかりであった。
俺はグラディウス系の横スクロールシューティングが好きだったので、ファルシオンという似非グラディウスをやってみた。やはり似非ファンタジーゾーンと同じく、普通にグラディウスみたいなゲームだった。面白かったのだが特に変わった部分もなかったので、昔やったゲームを久しぶりにやってみたというような感覚である。
「セ……セコ・ラリー……!?」
そのまま店内を見て歩いていた俺が思わず声を出してしまったのは、『SEKO RALLY』というレースゲームを目にしたからだ。というか、これの元は間違いなく『SEGA RALLY』だろう。さっきの似非ファンタジーゾーンは『GASE』になっていたのだが、このセコ・ラリーは『SEKO』になっている。しかも、レースゲームでありながら、なぜかテーブルゲームだ。
早速プレイしてみるが、やっぱりスティックとボタンでの車の操作は思うようにいかず、あまりタイムを出せないままステージ3の途中でタイムオーバーになってしまった。これがゲーム機でのコントローラー操作ならそれほど不満には思わなかったのかもしれないが、ゲームセンタ
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