第二幕その二
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した」
彼等はそれを受けて頷いた。そしてその場を後にした。後にはジョルジョとリッカルドだけが残った。
「アルトゥーロ様」
だがまだ部屋の方からエルヴィーラの声が聞こえてきた。
「さあ、私達の他には星と月だけです。是非おいで下さい。そして共に夜の空を楽しみましょう」
「また」
二人はそれを聞いて悲しい顔になった。
「何ということか。彼女の心は戻らないのか」
「戻す方法はあるのはわかっているだろう」
リッカルドに対してそう言う。
「君自身が」
「・・・・・・・・・」
答えなかった。だがそれでも言った。
「私は知っているのだ。だからあえて言おう」
「何を」
「今ここにいるのは君と私だけだ。それでも駄目か」
「それは・・・・・・」
「どうなのだ。彼女を救いたくはないのか」
「いえ」
「ではわかったな。君の助けが必要なのだ」
「わかりました」
リッカルドはようやく頷いた。
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