第5話
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ああ、今回の事を出来る限り丸く納める必要があるからな」
「この状況で貴方は何を言うの!!」
グレモリー先輩がテーブルを叩きながら立ち上がる。
「敗者は勝者に従うのは世の定め。それは悪魔でも変わらないでしょう。グレモリー先輩達はイッセーに負けたんだ。聖闘士見習いのイッセーに」
「あれが聖闘士、しかも見習い?」
「そうだ。昨日小宇宙に目覚めたばかりのひよっこだ。最も、グレモリー先輩が外れだと思っていた龍の手が本来の姿である赤龍帝の篭手に目覚めたおかげでもありますけどね」
「「赤龍帝の篭手!?」」
グレモリー先輩と天野まで驚く。
「ふむ、やはり有名な神器だったみたいですね」
「有名どころじゃないわよ。数多くある神器の中でも神自体も殺せるだけの力を持つ神滅具の一つじゃない!!」
「ほう、良かったなイッセー。これでお前の価値が更に上がった」
「狙われる価値がか?」
「いや、そうでもない。狙われるのは無所属だからだ。お前はグレモリー先輩の配下になるんだよ」
「「「はああああああああ!?」」」
「代わりに、天野の身の保証をして貰いましょうか。それだけの価値はあるでしょう?それにイッセーはまだまだ成長します。そう遠くないうちに黄金クラスまで。それでも駄目だと言うのなら、更に上乗せして私がイッセーの使い魔になっても良い。そうなれば間接的ではありますが、グレモリー先輩は最強に近い力を手にする事が出来る」
「……貴方が配下になるって言う選択肢は?」
「私は人の身が好きなのでね。人として生きて人として死にたい。無理矢理にでも転生悪魔にすると言うのなら抵抗させてもらいます。悪魔勢全てを敵に回すとしても」
「ちょっと待て双葉、オレは」
「お前は人間、天野は堕天使。長く生きれてもあと100年、転生すれば10倍以上だ」
「グレモリー先輩、先程は失礼しました。オレに出来る事なら何でもするのでレイナーレを助けて下さい」
私の言葉に土下座をして頼み込み始めた。欲望に忠実なのは変わらないなイッセーは。
「いや、まあ、兵藤君を配下にするのは構わないし、むしろこちらから頼みたい位だけど。レイナーレに関してはこのままの状態って言うわけにはいかないわ。少なくとも私の領地で事件を起こしたのだし」
「だから、その分の贖罪に必要な事もオレがやりますから」
しばらく考え込むグレモリー先輩に私は別の話をする。
「グレモリー先輩、私としてはもう一つ用件があるので天野、レイナーレの事は一旦保留にしてもらっても良いですか」
「もう一つの用件?」
「彼女を蘇らせる事は出来ますか」
部室の隅のソファーに寝かされているシスターに顔を向ける。
「あの時のシスターじ
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