第5話
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ッセーではないのでな。その問いには答えてやれない。それより、このシスターに何をした」
「……神器を抜き取って私に移植したわ。その子の神器『聖母の微笑』はかなり特殊な物だったのよ。本来なら癒す事の出来ない悪魔でも癒す事が出来る。それさえあれば、私は、私は」
そこで黙り込んでしまう。何かの葛藤があるようだが、私には関係がない。
「神器を戻せば彼女は蘇るのか?」
「無理よ。神器は魂と繋がっているの。それを無理矢理抜き取った事で魂が砕けたわ。砕けた所に戻した所でそれが元の形に戻る事は無いわ」
「そうか」
やはり先程の物は彼女の魂の欠片だったか。一応集めておいて良かった。
再びイッセーの戦いに目を移す。ボロボロになりながらも既に木場と塔城さんを撃破しており、グレモリー先輩と姫島先輩も追いつめているが、このままではイッセーが負けるだろう。既にイッセーの小宇宙はかなり減少している。廬山昇龍覇も撃てて後1回。だが、一度で二人を倒すのは無理だろう。さて、イッセーはどうすr
「何だと!?あの構えは」
イッセーの構えの軌跡がペガサスを描く。馬鹿な、聖衣もなく見せてもいない技を使うと言うのか。
「ペガサス流星拳!!」
イッセーから高速の拳撃が飛ぶ。その数1秒間に238発。それも両手を使い、グレモリー先輩と姫島先輩を同時に倒す。だが、反動に耐えられずにイッセーの両腕が砕ける。更には
『Burst』
「ガハッ!!」
その音声と共にイッセーの全身から血が噴き出し、力が一気に霧散していく。それを見て座り込んでいた天野がイッセーに駆け寄っていく。膝から崩れ落ち、倒れそうになるイッセーを抱きしめる。そして、おそらく神器であると思われる指輪の力を使いイッセーの治療を始める。もう天野の事は良いだろう。殺すつもりなら態々治療する必要は無いのだからな。邪魔にならない様にグレモリー先輩達を連れて帰るか。一応、メモだけ残しておこう。
シスターを抱えたまま局所的にアナザー・ディメンションの異次元空間を開き、オカルト研の部室まで転移する。それから死なない程度に傷の手当てを行なう。イッセーの方はどうなったかは分からないが、グレモリー先輩達と話を付けるしか無いな。
しばらくすると一番傷の浅かった塔城さんが目を覚まして威嚇してきたが、私はそれを無視してワインを傾ける。私の数少ない楽しみの一つだ。私に敵意が無い事を理解した塔城さんはグレモリー先輩達を起こしにかかる。先輩達が全員起きるとタイミングよく天野とイッセーが部室に転移してくる。
「さて、役者が全員揃った所で交渉と契約、いや取引を始めようか」
「交渉と……取引?」
「双葉?」
グレモリー先輩とイッセーが頭を傾げる。
「
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