第5話
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かハーデスは二つの守護星座を持っていたな。自分自身と媒介にしている者の二つを。それと同じ事か。ならば、イッセーの本質はドライグということになるのか?考えても仕方が無い。こうなればイッセーには私の全てを叩き込むしか無い。力のある者は自ずと力が必要となる運命にある。それから生き延び、愛する者を守れる位に鍛える必要がある。
「となると今のままでは色々と不安だな。とは言っても聖衣は神器にされてしまっている以上どうする事も出来ない。待てよ、古い文献に鋼鉄聖衣とか言う物があったな。あまり覚えていないが捜してみるか」
色々と今後の事を考えながら私は再び聖衣の修復に取り掛かる。とはいえ後はマスクだけなのですぐに終わるだろう。
それを感じたのは翌日の昼間だった。
「イッセー、グレモリー先輩達が動いた、いや、動いている」
「なっ!?予想より早すぎるんじゃ」
「あくまで予想だ。準備は良いな」
「早く!!」
小宇宙を一気に高め、天野の近くに空間を無理矢理繋げる。
「アナザー・ディメンション!!」
歪んだ空間に二人で飛び込む。
「それじゃあ、消えなさい」
アナザー・ディメンションの異次元空間から飛び出した先では丁度グレモリー先輩が天野に止めを刺す所だった。グレモリー先輩の腕に真紅の光が、おそらく魔力が集り、撃ち出される。
「させるかーー!!」
『Explosion!!』
予め溜めていた倍化の力を解放したイッセーが弾丸となって天野をグレモリー先輩の魔力弾から救い出す。中々早いな、マッハ3位か?
「兵藤君!?」
グレモリー先輩達が驚いている中、天野はぽかんとした表情でイッセーに抱かれている。
「あ、あんた、なんで助けたのよ。私はあんたを」
「オレは夕麻ちゃんの彼氏だ。助ける理由なんてそれで十分だ」
イッセーはそう言って天野を放してグレモリー先輩達と対峙する。初戦が1対4か。かなり厳しいものになるだろうな。うん?あそこに倒れているのは先日のシスターか。やはりはぐれシスターだったか。傍に近づいてみると生命力を感じない。外傷は無いが、死んでいるのか?周りに浮かんでいるのは魂の欠片か?
私はシスターを抱きかかえて天野の傍まで歩いていく。
「運が良かったな」
「お前は!?」
イッセーの戦いぶりを見ていて私の存在に気付いていなかったようだ。おそらくグレモリー先輩達も私に気が付いていないだろう。
「どうだ、イッセーの奴は。例えお前に殺されそうになったとしてもお前の為に人の身であそこまで強くなったぞ」
「訳が分からないわよ。なんで、私の事が憎くないのよ。騙して、命を奪おうとしたのに」
「私はイ
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