第3話
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そして両手を腰だめに構える。まさか、あれか?
「ドラゴン波!!」
腰だめに構えていた両手を前に突き出す。顔を真っ赤にしながら。
次の瞬間、イッセーの左腕が光だし、赤い篭手が装着される。
「それがあなたの神器よ。一度出せるようになればいつでも出せる様になるわ。ちなみにそれは龍の手。一定時間力を倍にするだけの神器よ。残念だけど極ありふれたものね。これをもっていたせいで堕天使に狙われたのは運が悪かったわね」
「そ、そうですか」
イッセーが落ち込んでいるが、これが一定時間力を倍にするだけの神器だと?私から見れば、まるで神具の様な莫大な力を感じるのだが。もしや覚醒していないだけなのか。
「双葉、今度は双葉の番だぞ」
落ち込んでいたイッセーが急に私に詰め寄って叫んでくる。衆人観衆の中であんな真似をやらされれば仲間を増やしたくもなるか。それにしても最強の人物ね。そうなるとポセイドン、オーディン、ハーデス、タナトス、ヒュプノス、アポロン、ガタノゾーア、ルシファー、閻魔、色々な奴らがいるな。だが、そんな奴らを滅ぼしてきた私自身が最強か。とりあえず小宇宙を最大まで高めればいいだろう。右手を上げてゆっくりと降ろし、小宇宙を限界まで燃やす。
「「「「「えっ!?」」」」」
次の瞬間、目の前に大きな箱が現れる。それを見て私は思考が停止する。
「今、一瞬だけ宇宙が見えなかった?」
「オレもです。銀河みたいなのが幾つも」
「他の皆も?」
「「「はい」」」
周りで何かを言っているみたいだが私には聞こえて来ない。なぜ、これが此所に、それも神器として存在するんだ?
「それはパンドラボックスね。何の力も持たない神器で、中には何種類かの壊れたオブジェが入っているだけよ。所謂はずれね」
「はずれか、確かにはずれでしょうね。他の奴らにしてみれば」
「え?」
私は取っ手を引き、パンドラボックスを開ける。そこには多くの罅の入った見慣れた黄金のオブジェが鎮座している。それに触れ、宿っている小宇宙を感じる。なるほど、これは私が使っていたものだ。そしてこの世界の事も理解した。こんなことで私の答えが手に入るとは思っても見なかったが。
私はパンドラボックスを収納し直す。
「それで、先輩。私達はこれからどういう関係で過ごします?」
「そうねえ、出来れば私の配下になってもらいたいけど、嫌ならそれでいいわ。それから裏に関わらないと言うのなら基本的に不干渉と言った所かしら。貴方達を襲ってきた堕天使はこちらでなんとかするわ」
「頑張って下さい。それでは失礼させていただきます」
「ちょっと双葉、待ってくれ」
「いいから早く来い。では失礼。アナザー・ディメンション」
部室からアナザー・
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