第3話
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その中で強さによって三階級に分けられます。上から黄金、白銀、青銅です。一応、青銅の下に雑兵と候補生が入りますが戦場に立つ事はありません。そして、最低クラスである青銅になる為の資格が、小宇宙を扱える様になる事、そして音速での戦闘をこなせる様になる事です。小宇宙とは言ってしまえば魔力の様な物と思っていただければいいです」
「……最低クラスで音速での戦闘、なら最高クラスの黄金は?」
「光速での戦闘をこなします。文字通り光の速さで、いえ、光すらも置き去りにしての戦闘がざらです」
その言葉に部室に居る全員が驚く。
「やろうと思えば街の一つや二つを簡単に吹き飛ばせるだけの力を持っています。そんな簡単に振るうつもりは無いので身構えなくてもいいですよ」
「そんな事を言っても」
「なら、私の目的を話しておきましょう。とりあえずはこの隣にいる兵藤一誠、こいつに恩を返すまでは出来る限りの力を貸す事と、ある答えを捜す事です」
「ある答え?」
「気にしなくていいですよ。簡単に言えばアイデンティティーみたいな物を捜しているだけですから。そして出来れば争いごとは、平和を乱す様な事はしたくないです」
「信じてもいいのね?」
「今まで私が力を振るう様な事はありませんでしたからね。まあ、イッセーが死にそうになれば迷わず力を振るいますけどね」
「分かったわ。それじゃあ、裏の世界の事を説明させてもらうわ」
グレモリー先輩の話をまとめると、裏世界には天使、悪魔、堕天使の3つの勢力が存在して、勢力ごとに縄張りが存在している。そしてこの街は悪魔の勢力下でグレモリー家が治めている。そして、悪魔との契約の対価は魂ではなく金品などでもOKで、願い事によって変わるそうだ。それから人間には神器と呼ばれる物を持って産まれる者が存在していて、イッセーにも私にもそれが感じられるそうだ。
「ちなみに、その神器の出し方も教えてもらえますか。ある程度なら対価を払っても構いません」
「そんなに対した事ではないから対価入らないわ。私も興味があるし、それじゃあまずは兵藤君の方から出してみましょう」
「はっ、はい」
「大丈夫よ。簡単だから。まずは手を上げて、それからゆっくりと降ろす。次に自分が最も強いと思う人物を思い描くの。最後にその人物の最も強いと思う姿の真似をするだけよ」
「え?ここで、ですか?」
「そうよ」
「どうかしたのか」
「いや、ちょっと、えっ、マジでやんなくちゃならないのかよ」
「私にはどんな物か分からないからな。二度手間になるのは面倒だからな。早くやれ」
「あ〜〜〜〜〜、行くぞ」
イッセーが深呼吸をして右手を上げて、ゆっくりと降ろす。
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