第2話
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出来る。どこまでその力を引き出せるかはお前次第だ」
「オレ次第か。上等だ。オレは絶対に強くなってみせる」
「その意気だ。といっても当分は小宇宙を目覚めさせて青銅クラスまでは鍛えないといけない。多少荒っぽくすれば一月以内にいけるか?ああ、もちろん尽きっきりでだぞ。学校も休んで修行三昧だ」
「げっ、双葉はともかくオレは家族で暮らしてるんだけど」
「まあ、私が説得するさ。無論、お前もご両親に男を見せる必要があるがな。そうだな、イッセーがとある少女と相思相愛だけど向こうの家のしがらみで離ればなれにされてしまったが、諦めきれないイッセーが向こうの家に覚悟を見せる必要があって一月程学校を休みたいとでも言えば良い」
「そんなので大丈夫なのかよ!?」
「普段のイッセーなら何をバカな事をと流されるだろうが、先程私と相対したときの姿を見せれば大丈夫だろうさ。少なくとも、私はその姿に心を動かされた」
あの時のイッセーの姿は私が戦ってきた神々にも匹敵する程の小宇宙を感じさせた。それは幻だが、私の心を動かす程の、まるでアテナの小宇宙の様な温かさが感じられた。それは、まさしく“愛”と呼ばれる物だ。小宇宙で唯一産み出す事の出来ないそれは私の心を動かすには十分過ぎた。
「最悪私が洗脳する。そういう技も聖闘士には存在するからな。害はないから安心しろ」
「いや、安心しろと言われても」
「若干記憶と感情を操作するだけだ。嫌なら本気で説得しろ」
「分かったよ」
「そうか。では、このまま少し付き合ってもらうぞ」
「付き合うって、何処にだ?」
「星が綺麗な場所だ」
小宇宙を高め、それを使って空間を歪める。
「アナザー・ディメンション」
イッセーを連れて空間の歪みに飛び込み、現時刻で最も星が綺麗に見える場所へと飛ぶ。
「イッセー、空を見上げろ」
「空?」
「聖闘士は人間の力でどうにもならない部分を天運に委ねる。一面に広がる星空を見上げろ。そこで最も輝く星座、それがお前を見守る守護星座となる。星座を知らなくてもいい。直感的に感じろ。お前の守護星座を」
しばらくの間イッセーが守護星座を捜すのを見守る。だが、一向に見つからないのかイッセーは星を眺め続けて悩んでいる。
「なあ双葉、守護星座って一つだよな」
「ああ、ちなみに私は双子座だ。この時期は見えないが、感覚で分かる」
「なんか、二つあるっぽいんだけど」
「何?」
守護星座が二つ?どういうことだ。
「ちなみにどれだ」
「ええっと、あそこら辺のと、それより弱々しいけどあそこら辺の星がそれっぽい」
最初の方はドラゴン、後の方はペガサスか。共に青銅クラスだが、先日の北欧神話の壁画に書かれた聖闘
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