第2話
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。邪魔をしなければ天野を殺せていたのに」
「殺すって」
「何度も言うが彼女はお前を殺そうとしていた。目的が何かは分からないが、私は親友であるお前を見殺しには出来ない」
「だからって殺す事はないじゃないか」
「ならばお前は許せるのか?自分を殺そうとした相手を」
「……許せねえよ。許せねえけど、それでもオレは夕麻ちゃんの彼氏なんだよ。確かに夕麻ちゃんはオレを殺そうとした。だけど、オレとのデートで本当に楽しそうにしてくれたんだよ。だからオレは彼女を守る!!」
「それは私の敵になると言うことを分かっていっているのか」
分かり易い様に小宇宙を右手に集めて炎に変換する。
「敵にはしたくない、だけど、双葉が夕麻ちゃんを殺すというのなら、オレは戦う!!」
なるほどね。そこまで覚悟を決めていたか。いつの間にかこんな顔が出来る様になったんだな。右手の炎を消してイッセーの頭を乱暴に撫でる。
「ちょっ、止めろって」
「すまんすまん。いつの間にかイッセーも男になったと思ったら嬉しくなってな。だから、チャンスをやる」
「チャンス?」
「おそらくだが、天野とグレモリー先輩達は敵対しているのだろう。天野が逃げていったのはその為だろう。グレモリー先輩達に天野が倒される前にお前がどうにかしろ。お前が死にそうになるまでは私は天野に手を出さないと双子座の黄金聖闘士の名にかけて誓おう」
「黄金聖闘士?」
「その話は明日の放課後に話してやる。まあ、私の誇りの様な物だと今は思ってくれていれば良い」
小宇宙を納めながら公園の出口に向かって歩き出す。
「また明日な、イッセー」
「あっ、待ってくれ双葉。もう一つ頼みがあるんだ」
「頼み?聞くだけは聞いてやる」
「オレを鍛えて欲しい。天野さんを救えるだけの力が欲しい」
「敵になるかも知れない私に教えを請うか」
「今は敵じゃないだろう」
「それもそうだな。良いだろう。私が、私達が編み出してきた技を、小宇宙を伝授してやる」
「小宇宙?」
「この宇宙は一つの塊が爆発する事によって産まれた。太陽も地球も花も草も水も空気も、そして私達の身体も言わば宇宙の欠片、すなわち小宇宙だ。自分の中の小宇宙を爆発させる事で超人的な力を手にする事が出来るのだ」
「じゃあ、さっき急に目の前に現れたり、槍を砕いたりしてたのも」
「小宇宙の力だ。私自身も身体を鍛えているが一般人とそこまで変わらないさ。そして小宇宙は真理でもある。先程も言ったが、全ての物は小宇宙で出来ている。すなわち事象も小宇宙だ。火や重力、時間すらも小宇宙を利用する事で操作出来る。そして相性や才能などもあるが、基本的に小宇宙は誰もが扱える力だ。無論、イッセーも扱う事は
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