第1話
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明のレベルからいえば過去である。しかし、小宇宙を全く感じないという事は過去という訳でもない。つまりは平行世界だと考えていたのだが、ここに来て小宇宙の存在が明らかになった。謎は深まるばかりだが、小宇宙を感じない限り大丈夫だろうと思う事にする。それに今の私は聖闘士ではないし、聖衣も持っていない。私は自由に生きると決めたのだ。この解読も生活の為にやっている事だ。
(それにしてもペガサス、ドラゴン、アンドロメダ、キグナス、フェニックス、どれもが青銅聖衣にも関わらず5人でオーディン達を倒しただと。途中で黄金聖衣を纏ったようだが、それでも5人で倒すとは。私の時代に彼らが居れば少しは楽だったのに)
思い出すは前世、ハーデス軍の前に行なわれたオーディン軍に対する聖戦。既に疲弊していた我らは黄金聖闘士が7名、白銀聖闘士21名、青銅聖闘士12名で戦いを挑み、オーディンを滅ぼした時には青銅聖闘士は全滅、白銀聖闘士も3名を残し死亡、黄金聖闘士も2名が死亡した。それをこの5人は誰一人欠ける事無く戦い抜いている。おそらくは私と同等の小宇宙を秘めている。一度、戦ってみたかったな。
授業も終わりイッセーと共に帰宅している。解読もある程度終わったのでコレを郵送すれば纏まった金が手に入る。たまにはイッセーに何かを奢ってやるかと商店街の方に向かおうとする。
「……あの」
そんな時、後ろから声を掛けられて二人して振り返る。黒髪を腰まで伸ばし、小柄ながらも出る所はしっかりと出ている女の子が話しかけてきた。それにしても若干だが小宇宙のような物を感じるな。
「双葉、知り合いか?」
「いや」
「あの、兵藤一誠君、ですよね?駒王学園の」
イッセーに用事があるのか。だが、少し気になるな。イッセーの反応からイッセーは彼女の事を知らないようだ。それなのに相手は知っている。まあ、悪名では知られているらしいがな。
「ああ、そうだけど、君は?」
「はい、天野夕麻って言います。お話があって、少しお時間いいですか?」
そう言いながらこちらをチラチラと見てくる。ここは気を利かせるか。
「イッセー、私は先に帰らせてもらう。またな」
「え、ああ、また明日」
イッセーと別れ、近くの建物の屋上に飛び移り様子を伺う。唇の動きからしてどうやら告白しているようだな。イッセーはそれに対してOKを出した。まあ、そうだろうな。イッセーの好みに合っているからな。そのまま二人で少し歩いてから別れていた。私の思い過ごしだったか?邪な小宇宙だったと思ったのだが。まあ今日の所は良いだろう。アナザー・ディメンションを使い、自宅へと戻る。誰もいないそこは私が一人暮らしをしているマンションの部屋だ。私は中学の卒業と同時に家を出た。両親の私を見る目が
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