プロローグ
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「これで終わりだ、ハーデス!!」
「バカな、神である私が」
極限まで高めた小宇宙を一瞬で解放する。
「銀河と共に砕け散れ!!ギャラクシアン・エクスプローション!!」
ギャラクシアン・エクスプローションによって消滅していくハーデスを油断せずに睨み続ける。姿が見えなくなり、ハーデスの小宇宙も完全に消え去ったのを感じ、膝を付く。纏っている黄金聖衣はボロボロで今にも崩れ去りそうな状態だ。仲間は全て死に絶え、私も戦える状態では無い。実質、聖闘士は壊滅したと言っても良い。最もそれは他の勢力にも言える事で、他の勢力とは違い聖闘士にはまだ無傷のアテナ様が残っている。ここに地上の愛と平和を乱す事の者の居ない、完全な世界が完成した。
「終わったようですね」
「はい、現時点で残っている神、及びその配下は私とアテナ様のみです」
「そうですか。では、最後の仕上げです」
「最後の仕上げ?」
そう返した時、私の胸に何かが刺さっていた。何だこれは?なぜボロボロとはいえ黄金聖衣を貫通している。小宇宙も感じないただの短剣が、なぜ?同時に力がどんどんと抜けて行くのを感じる。
「ア、テナ様。これ、は?」
「地上には最早我々は必要無い、いえ、むしろ害を及ぼしてしまいます。地上の愛と平和を守る為には我々は滅ぶしか無いのです」
「そん、な!?ではこの度の、聖戦は、その為に」
絶望が私の心に降り注ぐ。どのような強敵を前にしても折れなかった心が折れそうになる。
「そうです。私も貴方も、この世界には必要無いのです」
そう言ってアテナ様は私に刺さっている短剣と似ている物を取り出し、自分に突き立てる。それを止めようにも身体は動かない。既に私の意識は完全に消え去ってしまった。
「ですが、貴方の力を求める者は他の世界に居るはずです。貴方は、その者達を救って下さい。そして見つけなさい。貴方が戦う理由を」
アテナ様の最後の言葉は私には届かなかった。
公園で遊んでいると、一人の男の子が気になった。公園の端の方でオレ達を見ているそいつは、悲しそうな目をしていた。
「おい、一緒に遊ぼうぜ」
だからオレはそいつを遊びに誘った。
「いや、遊ぶ気になれないんだ」
「じゃあ、どうして公園に居るんだ?」
「家に籠っていては親が心配、いや、不気味がるからだ」
「なんでだよ」
「君は私がおかしいと感じないのか。子供らしくない、笑いもしない私を」
「う〜ん、とりあえず私って言ってるのはおかしいな」
「それだけか?」
「知るかよ。オレはお前の事を知らない。だからそんな事は気にしない。何でそんな暗いのかも知らないけどな、お前が今楽
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