俺とマテ娘と過去話と
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められないか?」
「…何だと?」
王の眉根に皺が寄る。そりゃ、存在全否定されたようなもんだもんな…。
「…私達が生まれた理由を否定しないでください。」
「悪いな。存在は否定しないけど、目的は否定させてくれ。じゃないと俺が平穏な暮らしが出来ないんだよ。」
「随分と勝手ですね?」
「お互い様だろ?」
「星光、下朗の申す通りだ。」
王が星光をたしなめる。
俺はち上がり三人を見詰めると、首飾りのデバイスを手に取る。
「んじゃ、勝負だ。俺が負けたらお前らの目的達成の手助けをする。お前らが負けたら、目的は諦める。」
「…良いだろう。その勝負、受けてたとうぞ!」
「ま、お前らが負けても生きる意味は見つけてやるよ。ちゃんと面倒は見てやる…」
俺と王はニヤリと笑うと、デバイスをセットアップした。そして雷刃と星光が見守る中…全力全開でぶつかり合った。
……回想終了
「んで、その勝負が俺の勝ちで終わったからコイツらの目的…闇の書の闇を再生させる事は諦めさせた。」
「その折、新しい名前を頂きました。」
「カッコいいでしょ?」
「我等も今の暮らしが楽しい。アキラには本当に感謝している。」
マテリアル達が人間になった理由ははぐらかしながら、大方の事実を説明する。
神様の奇跡なんて言っても絶対に信じねぇし、管理局のモルモットにされるのも御免だ。
「そんな事があったんだ…」
「まだまだ知らないことが多すぎだね、なのは。」
噛み締めるように頷く高町とハラオウン。
「八神、この事は管理局に言うのか?」
「…正直、悩んどる。」
「はやてちゃん!?」
「もう闇の欠片事件は、一人の魔導師によって終わったことになっとる。その魔導師がマテリアルを消滅させる場面も記録に残っとるしな。」
「…私ははやてに任せるよ。」
「フェイトちゃん〜…わたしに押し付けるん?」
「違うよはやて。私は…はやての決めた事に責任を持つ。」
「……わかった。」
八神は小さく、しかし力強く頷くと此方を向き、強い意思を持った目で喋りだした。
「…ここに居るのは、クラスメイトの家族や。先の事件とはなんの関係もあらへん。」
「…おう。サンキュー。」
只一言、小さく礼を言うとクッキーかじる。クッキーを食べる音が響くと、重くなっていた空気が晴れていくような気がした。
…この後高町の言葉があの言葉を言わなければ、大団円で終わったのによ。
「ねぇ、暁君は管理局に入らないの?」
「絶対に入らねぇ。」
即答。それこそ脊椎反射の如くの即答で言葉を切り捨てる。
高町は一瞬反応出来ないでいたが、諦めること無く食い下がる。
「で、で
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