第69話 =邪神の名は=
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ァは顎に手を当てて自分の意見を言っている。
「クエストとイベントって何が違うんだ?」
「クエストっていうのは終わった時点で報酬もらって終わり…でいいんだけどイベントはプレイヤー参加型ドラマみたいなものだから絶対ハッピーエンドとは限らないんだよね…」
「…なら、このまま食われるってこともありうるの?」
「うるうる。あたし、ホラー系のイベントで行動間違えて魔女の鍋で煮られたことあるから…」
うるうるって何だよ…と言いたくなったが彼女の体験談があまりにも悲惨すぎてその言葉は喉の奥へと引っ込む。
「そっか………あのさ、リーファ…」
「な、なによ…」
「……その、さっきはゴメン。ただのゲームじゃないってのは痛いほどわかってるのに所詮ゲームだって考えてたのはやっぱり俺のほうでリーファの気持ちを踏みにじったから…」
「う、ううん。あたしこそゴメンね。…あのときの君たちのおかげで、君たちがALOをただのゲームだって思ってないことは一番判ってるから。…それに時間のほうは心配しないでもいいよ。あたしなら自由登校だから何時になっても大丈夫」
ぐんっと右手を差し出すリーファに握手を仕返すとその上にユイが乗ってきて「これで仲直りですね!」と鈴のような声で言った。すると次の瞬間、パッと手を離しそっぽを向くリーファ。
「…どうしたの?」
「べ、別になんでもない……」
「いやーいい雰囲気だな、サウスさん」
「そうだねー少しピンク色ぽかったよね〜」
「どういう意味だよ、それは」
こんなやり取りを意に介せぬ様子でずんずんと歩き続けている邪神が進んでいる方向を見ていたサウスがニヤニヤとした表情をいきなり真剣なものになる。
「どうした?」
「わたしたちの最初の目的は階段を目指そうってことになってたんだけど……あれを見て」
サウスの指が指している方向へと目を向けるとそこには氷柱を囲んだウネウネの網のようなものが。ただでさえ氷柱も想像以上の大きさなのにそれを抱え込むほどとはどれくらいなのだろうか…。
「…あれって……あたし、スクリーンショットでしか見たこと無いけど…」
「そ。リーファちゃんの思ってる通りだよ。あれは……世界樹の根」
「え…」
「ど、どういうこと?」
「アルヴヘイムの地面を貫いた根っこがヨツンヘイムの天井じゃら垂れ下がってるってこと。つまりこの邪神さんは世界樹の真下…つまり外周じゃなくて中心に行こうとしてるの」
「嘘…。…なら、世界樹の根っこを登ってアルンへ行く方法「今のところ発見されてないよ」…まじかよ……」
ということはアルンへ行くためには全てが運頼み、この邪神モンスターに揺られていくしかない。
「ま、今はこのゾウリムシだか
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