謝罪とフェレット
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の終わりみたいに絶望しているところを見た事がある。
……正直私にとっては不愉快だった、私が周りからよく天才だの神童だの色々と言われてきたプライドが傷ついたとかそういうのが理由ではなく。私は学校の授業を真面目に受け、さらに塾などの勉強を通して今の点数を出しているのに、彼は授業の時はいつも上の空……しかも塾などの習い事も一切やっていないのである……。
そんな何の努力もしていない彼の方が、努力をしている私よりも優秀という点に私は
不愉快と嫉妬をいつも抱いて彼を見ていた。
だが今日は不慮の事故・・・いや神田達が遊んでいるいたのが悪いのだが
嫉妬している、不愉快に思っている神田に攻撃されたと思うと、どうしても
自分を抑えれないほどの怒りを感じてしまい必要以上に神田を攻撃しようと
躍起になっていた。
彼が謝ろうが私はやられたらやり返すの精神で逃げる彼を追い掛け回した……だが彼は
在ろう事かその身を男子トイレに入れたのである。
これ以上は追いかけれない……と男子トイレの前で止まったら、彼は私にさっきまでの事を謝罪してきたのだ。
正直言って『謝るのなら早くその場を出ろ!』という気持ちでいっぱいだった……
そんな風に思っていると彼は突然私の前に歩み寄り殴ってくれと言ってきた。
……『こいつは変態なのかしら?』と自分の中で戸惑いが起きたがそれは違い
どうやら神田は自分の誠意を示してきたらしい……。
私は神田の目を見てそのことが真実だとわかった瞬間、なんだか自分のやっていること
がバカらしくなり神田を許してやることにした。
その後神田から『貸し一つという事にしてくれ』と言われたので、まぁ本人の気がそれで
済むならとその提案を承諾し私と神田の争いはそれで終った。
今回の一件で私の神田 誠とという人物の印象は多少なりとも変わり
不真面目なヤツから『人間関係については真面目なところも在る』という評価になっている。
……まぁ今回の事で幾分か不愉快というもは霧散していったが、それでも神田という人物への嫉妬という感情は消えないだろう……なぜならば私は負けず嫌いだから―――
「あれ? アリサちゃんお弁当食べないの?」
「本当だね・・・アリサちゃん具合でも悪いの?」
なのは、すずかの順に私に疑問と心配の声が聞こえてくる
どうやら長い間さっきまでの事を考えすぎていたようだ。
「大丈夫よ、なのはにすずか私は何処も悪くないから
ただちょっと神田のヤツの事を考えていたのよ」
私はため息を吐きながらそう口にした
「神田君? 神田君って今日アリサちゃんにボールをぶつけて来た男の子だよね?」
「にゃはは・・・あれにはびっくりしたの」
すずかは人差し指を顎に置き、神田という人物を思い出しながら語り
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