機動戦士ガンダムSEED
0165話
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の中でパイロットスーツへと着替えていると、少し遅れてムウが到着する。チラリと俺を見てから素早くパイロットスーツへと着替え始めた。
「早いな」
「そっちが遅いんだよ」
「アクセルさん、フラガ大尉、聞こえますか?」
そんな俺達の会話にマリューからの通信が割り込んで来た。
チラリと見ると、まだムウは着替えている途中なので既に着替え終わっていた俺が通信を受ける。
「アクセルだ、どうした?」
「敵MSにイージスを確認。私達を追っていたナスカ級と思われます」
「となると……」
「クルーゼの野郎か」
着替え終わったムウが忌々しげに呟く。半ばニュータイプのようなクルーゼとムウだけに、ある意味で近親憎悪に近いものを感じているんだろう。
「遅れました!」
キラも到着し、パイロットスーツへと着替え始める。
「取りあえずは了解だ。目的は先遣艦隊の護衛を最優先で構わないな?」
「ええ、それでお願いします」
「出来るだけ頑張るが……数の差を考えると、撤退も視野に入れておいた方がいいかもしれないな」
「……ええ」
その言葉を最後に通信を切り、俺達はMS格納庫にある自分の機体へと向かう。
「兄ちゃん、言われた装備は取り付けておいたぞ」
「助かる」
マードックの言葉に短く答え、ブリッツのコックピットへと乗り込んで出撃準備を整える。
『ブリッツ、カタパルトデッキへ』
格納庫にそんな通信が響き、ブリッツがカタパルトデッキへと移動させられる。
「アクセルさん、敵はジンが3機にラミアス艦長の言ってた通りイージスがいます」
「了解。ブリッツ、アクセル・アルマー、出るぞ!」
ミリアリアの通信に短く返し、ブリッツがアークエンジェルの右脚部分からリニアカタパルトで射出される。
すぐに先行していたムウのメビウス・ゼロと合流。エールストライカーパックを装備してブリッツのすぐ後に発射されたストライクも合流する。
「アクセル、とにかくジンを潰さない事には話にならない。悪いがイージスは引き受けて貰えないか?」
ムウの言葉を考える。まず、ムウの乗っているメビウス・ゼロでイージスの相手はさすがにきついだろう。となると残るのは俺とキラの、ブリッツとストライクだが……腕の差を考えると俺がイージスを受け持った方がいいとムウは判断したのだろう。
「了解した。ムウとキラはジンを頼む」
「あの、アクセルさんイージスは……」
「どうした?」
「あ、いえその……なんでもありません。イージスは強いので気をつけて下さいと言いたかっただけです」
本当なら友人のアスランを傷つけないで欲しいとか言いたかったのだろうが、アスランとの関係を秘密にしている為にその辺は頼めなかったのだろう。
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