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とあるβテスター、奮闘する
投刃と少女
とあるβテスター、睨まれる
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──

「………」
「ユノくん、どうしたの?」
「……、いや、なんていうか」

空気が読めてないようでたまに的確なことを言うなぁ、と彼女の評価を改める。
もし、あのまま解散となって、βテストと同じ感覚で挑んでいたら。
シェイリの言う通りに、実際に戦ってみたら強さが違って全滅……なんてことになっていたかもしれない。

───その分、ディアベルは大変そうだけど。というかシェイリ、よく平然としていられるな……!

うーんうーんと唸りながら悩む青髪の騎士様とは対照的に、作戦の根底を覆した張本人は『なんでみんなこっちを見てるんだろう?』といった顔をしている。
広場にいるほぼ全員から注目されても顔色一つ変わらない相方に、ひょっとして将来大物になるのでは、と思わずにはいられなかった。


……ちなみにこの後、ディアベルは十数分以上悩み続けることとなる。
散々悩んだ末に彼が出した結論は、『暫く戦って様子を見て、使用するスキルが違うようなら撤退しよう』という、なんとも無難な回答だった。
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