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外伝 ドラゴンクエストV 勇者ではないアーベルの冒険
アリアハンでの事件 解明編
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トが、テルルを眺める。
「さっきは、永遠の若さを望まないと即答したが、本当か?」
「疑っているの?」
「ソフィアのところの坊ちゃんが、望んだらどうする?
「いつまでも、若いままの姿で愛し合いたい」とか言って、迫られたら」
ライトは楽しそうに質問する。
「そ、そんなこと、あり得ないから!」
「照れることないだろう」
ライトは大きな声で笑っている。
「失礼します!」
テルルは、むきになって返事をすると、部屋を出て行った。
「もったいないことをしたな」
1人部屋に残された、ライトはつぶやいた。
「あんなにかわいく、成長するなんて思わなかった」
ライトは昔キセノンとかわした言葉を思い出した。
「十年前に、「キセノンの娘がかわいくなるはずがない」といって、断ったのが痛かったな」
ライトはため息をついた。
「まあ、ソフィアの坊ちゃんの事に夢中のようだから、俺なんか相手にされないけどね」
ライトは立ち上がって、仕事に専念することにした。
「それにしても、ソフィアのところの坊ちゃんか・・・」
ライトは、アーベルの情報が記載された紙を眺めながら、考えていた。
「王に就いたけど、退位を考えているとはな。
そこまでして、冒険がしたいのか?
よくわからないな。
テルルと結婚し、キセノン商会を掌握するため?
それなら、王位に就いたままテルルと結婚して、産まれた子どもの1人をキセノン商会に継がせれば問題ない。
あとは、魔王を倒すことで得られるものがあるのか?
だが、勇者が魔王を倒したという栄誉を主に担う。随行したものに、王位を捨てるほどの価値があるとは思えない・・・」
ライトはひとりごとをしばらく続けたが、
「一番わからないのが、あんな坊やのどこが良いのだ!」
と叫ぶと、資料を机に叩きつけた。
「といっても、せいぜい嫌がらせをすることぐらいしか、出来ないな・・・」
ライトはアーベルの資料と、先ほどテルルに話した内容に関する資料を眺めながら、考えた。
「アーベルの冒険が終わったら、支援組織の手伝いを要請させよう。
となると、冒険が終わるまで、どのくらい時間がかかるかわからないが、事前に仕込みが必要だな。
あとは、ソフィアの協力が必要だな。
大丈夫、かわいい娘が欲しいと言っていたから、問題は無いだろう」
ライトは何かを思いついて、資料の内容を確認すると部屋を出て行った。
「ここは、何処でしょう?」
天界を探索中に、とある階段を下りたセレンは、周囲を見渡す。
少し大きめの広間がありその中央に教会のようなものが配置されていた。
「とりあえずモンスターは出現しないようね」
テルルは、少し疲れた様子で返事をする。
二人に遅れて、もう二人が階段を下りてきたが、周囲の状況を眺めるだけで
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