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外伝 ドラゴンクエストV 勇者ではないアーベルの冒険
アリアハンでの事件 前編
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石の分析、冒険者が持つ袋の製法の提供による。
製法は、門外府出のため詳細は記載できないが、現在の棺桶は冒険者が死ぬとともに冒険者の体を包み込み、これ以上の死体の損傷を守ってくれる。
また、冒険者に支給されている袋に用いられている軽量化の魔法を使用しており、運搬の面でも問題ない。
冒険者に必須のアイテム棺桶は、教会と冒険者ギルドが総力を結集した成果品である。
棺桶は冒険者ギルドに登録した段階で、冒険者に支給される。
だが、棺桶は複数の技術の固まりであり、どのような商品が必要なのか、テルルには想像ができないでいた。
「それで、どのような商品ですか?」
テルルは興味深そうな表情を押し殺しながら質問する。
「透明で、小型化したものが欲しいのですが・・・」
ゲールは話を切りだした。
2 神官と苦悩とテルルさん
「ゲール様の提案内容を確認します」
テルルはゲールが希望する商品の内容を聞き取りしたあとで、確認をする。
「まずは、商品の性能ですが、棺桶の作成に使用されている、死体の腐敗化を防止する技術があれば十分ですね」
「ああ」
「次に、商品の素材ですが外側から中の様子が分かるように、ガラスのような透明な素材で作成して欲しいと」
「そうだな」
「商品の大きさにつきましては、高さ50cm、横幅1m20cm、奥行き50cmでよろしいですね」
「ああ、間違いない」
「最後に、中身の取り出し方は、上の蓋から取りはずす方法でよろしいですね」
「結構だ」
「作成可能かどうかは、これから商品開発部と協議して、5日以内に作成期間及び作成予算を含めて回答させていただきます。
なお、この事前研究及び予算の見積もり費用として1,000Gいただきますがよろしいですか」
「わかった」
ゲールは腰にぶら下げた袋から金貨を数えて手渡した。
「確かにお受け取りしました」
テルルは、表情をわずかにくずしてから、ゲールに質問する。
「もし、よろしければこの商品の使用目的を教えていただけませんか?
その場合、こちらの方からいろいろと商品の改良のための提案を行うことも可能です。
また、キセノン商会が同じような商品を販売して利益が上がることが見込まれる内容でしたら、作成に必要な費用から、商品開発費部分を減免させていただくことも可能です」
「それは、ありがたい申し出だ」
ゲールは、にやりとして説明を始めた。
「この世界には多くの変わったモンスターが存在する。
そいつらを捕まえて展示すればおもしろいと考えたわけだ」
「なるほど」
テルルは、しばらくゲールの表情を眺めながらかんがると、
「ところで、ゲール様はどのようなモンスターを展示するお考えですか?」
「そうだね、メタル
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