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形而下の神々
ナツキ・エンドーと白い女神
失踪者ナツキ・エンドー
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られてたんだなっ!?


「ふざけてんな……まぁ良い。遠藤菜月は見付かったか?」
「あ、いや、まだだ」

 コ〜ノ〜ヤ〜ロ〜……。


「3日もあったのにぃ!?」
「いやいや、3日じゃ無理なくらい大物かも知れないぜ?」

 ……何なんだよ一体。

「……どういう事だ?」
「まぁ、それはゆっくり話すよ。とりあえず来てくれ、部屋に案内する」

 グランシェの言う部屋とは、恐らくヤツが借りてるホテルか何かだろう。
 ホテル住まいとは羨ましい。俺なんて家事はもう完璧になってるし。

 その後、道々で聞いた話に寄ると遠藤菜月を捜してネットをウロついたら直ぐに様々な情報に行き当たったらしい。

 〇〇駅で見掛けただとか、△△の車に乗ってただとか。
 普通の目撃情報が多かったのだが、その場所はイマイチ線で結びにくく、いわゆる神出鬼没というやつだった。

「まぁ、そんな事より大変な事があったがな」

 グランシェはそう言って、ホテルのドアをくぐった。
 ホテル・プルマン。パリ市内の駅前にある、結構な高級ホテルだ。俺でも知ってる、富裕層向けの旅行雑誌の一面を飾る様なホテル。

 一泊いくらなんだろうか。

「流石は売れっ子傭兵、違うなぁ〜」

 すると、あり得ない発言がグランシェの口から飛び出す。

「ハッ、タイチの分の部屋は無いからな!!」
「えっ、ホテル取ってくれる約束じゃなかったっけ?」

 結構楽しみにしてたのにぃ……。

「俺と一緒の部屋だ。大丈夫、ベッドは広いから」
「なにぃ……」

 ふ、ふざけてやがる…。

「嫌なら今から自腹で探しなよ」

 コイツと同じ部屋なのには何ら不満は無い。
 同じテントで野宿もしたし、あまりの寒さに男同士で寄り添いあって寝た事もある。ガッチガチの筋肉だけど細い身体だからむさ苦しい事もない。

 ただ……。

「てめぇは寝相が悪い!!」
「ベッドは広い!!」

 190越えの巨体が何をほざくかっ!!

「この前は寝相で寝袋を破壊してたじゃねぇか!!」
「破れたのは寝袋だけだっただろ!!」

 バリバリの合成樹脂で出来た強烈な人工繊維を引き千切っといて何をほざくか!!

「てめぇと寝たら次は寝袋の綿じゃなくて俺の腹腸が出るわ!!」
「……わかったよ。じゃあ俺は寝る時に片腕をロープで柱に繋いでから寝る」

 そんな事、既に実験済だろうが。

「以前ロープも千切ってたよな?鎖にしろぃ」
「わかったよ、手枷をつける」

 と、言う事で寝相はグランシェ自身もわりと気にしている事であるためかすんなりと話がついた。
 近所のアダルトショップで手枷を購入し、再びホテルに入る。

 確かに一流ホテルだけあっ
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