第2章:おてんば姫とチャラ王の冒険
第24話:努力は報われる…とは限らないが、努力しなければ絶対に報われない!
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」
相変わらずの爽やかスマイルで、アリーナ様の心を奪いそうだ…
すると私の心を読んだかの様に、アリーナ様からは見えない位置で私にメモを見せつけるリュカさん…
メモには“これからやる事にお前もノって来い! 否定したり、常識論を言うな!”と書いてあり、読み終わると素早くリュカさんが握り潰しました。
何なんだろうか?
「ところでアリーナ…もしかして緊張してるの?」
「わ、分かる? そ、そりゃ緊張するわよ…私だって人間なんだから」
「分かるよ…こんなに乳首を堅くしちゃってんだもん!」
さりげない会話をしながら、あろう事かアリーナ様の服に手を滑り込ませ、胸を…ち、乳首を触り笑い出すリュカさん。
思わず怒鳴りそうになったのだが、先程のメモを思いだし我慢しました!
「ちょ…止めてよスケベ! こんな時に何してるのよ!!」
「でも触り心地が良いよ。ほら…クリフトも触ってみ!」
暴れるアリーナ様を簡単に押さえ付け、私に触る様差し出すリュカさん…
一瞬戸惑いましたが、先程のメモを思いだし…
「あ、本当ですね。服の上からも分かります!」
と触ってみました。
私はとんでもなく罪深い神官です…神様の罰も、アリーナ様の罰も甘んじてお受けします!
私がアリーナ様の乳首の触り心地に本気で浸っていると、慌てて我らの腕を払い除けたアリーナ様が、顔を真っ赤にしながら睨み付けてきました。
不埒な事をした罰に、殴られる事を覚悟したのですが…
「もう…男って奴は………あ、ありがとう。お、お陰で緊張が無くなったわよ!」
と、お怒りながら言い捨て、試合場へ続く階段を駆け上がっていきました。
ホッとして階段を眺めている私…
「良く我慢したなクリフト…お前のお陰でアリーナは全力を出し切れるはずだ」
そう頭を撫でられながらリュカさんに褒められました。
そしてリュカさんは、アリーナ様の後を追う様に試合場へ上がって行きます。
「キサマ…この状況じゃなかったら、殺してやるところじゃぞ!」
と、ブライ様に睨まれながら、私は苦笑いでお二人の後を追います。
どうしよう…本当にリュカさんは凄いお人なんだと分かり始めてきました。
クリフトSIDE END
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