謎と疑惑と入学式と
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きたいから…」
「ハッキリって、何を?」
少し語気を強めて言うと、高町はすくんでしまった。
俺の事を一般人だと思っているから、魔法関係の事件…特に、ディアーチェ達の出生に関わる闇の欠片事件を話せる訳がない。
俺が暫く軽く睨み付けていると、今度は八神が変わって話しかけてきた。
「そんなに怒らんといてや。わたしらのそっくりさんやから、ちょお気になっとったんよ。」
「ま、確かにそっくりだな。だからどうした?」
「いやいや、暁くんら全員あんまり似とらんやろ?もしかしたら、両親が預かってんかなーって…」
「ああ、俺両親居ねえから。」
何の気なしに放った言葉に空気が凍る。すると、クラスの男子勢が俺の回りに群がってきた。
「てめーこんな可愛い子達と親抜きだ同棲だと!?」
「単なる家族だ!」
「親が居ないことを良いことにあんな事やこんな事を…」
「んな事する変態じゃねーよ!」
「みんなー!こいつの処遇はどうするー!?」
「「「「「「「私刑に決まっている!!!」」」」」」」
コイツら怖ぇぇ!あれか、空気が凍ったのは両親が居ないと言う発言より、それが露見したことにより親戚の可愛い子達と同棲状態にあると発覚した事実による男子の嫉妬か!?
「落ち着けってお前ら!だいたい俺は家族相手に欲情したり、あんな事やこんな事しようとなんて一度も思った事はねぇよ!!」
「「「「「「「嘘だ!!!」」」」」」」
全員揃っての大声量&艶消しの目。もう嫌だ…。
これ以上何を言っても無駄だと感じた俺は、手早く鞄をひっ掴むと捕まらないように窓際に逃げる。その際、ディアーチェ達にアイコンタクトを送るのも忘れない。
頷いたのを確認すると、俺は窓枠に立ち振り返り野郎共を見た。全員間抜けな顔をして俺を見てる。
「みんな、また明日な?」
ニヤリと笑うと窓から外に飛び出す。因みに此処は三階だ。
俺は空中で体勢を整えると、綺麗に着地をしそのまま学校を後にした。
男子達のおかげで、高町達の話はうやむやになった。ちょっと感謝したのは秘密だ。
Side ディアーチェ
「やれやれ、無茶苦茶な事をするな。」
溜め息を吐きながらシュテル達を連れて帰る。
我等はアキラの靴を持ち、家を目指していた。
「王、アキラは無事なんでしょうか…」
あわあわと慌てるシュテル。こやつのこの様な感情を面にした姿を見るのは珍しくない。
これも、アキラと暮らすようになってからだ。良き傾向にあるな。
「アキラは大丈夫だよ、シュテるん。一度僕を抱いたまま四階くらいの高さから着地しても無事だったんだから!」
レヴィが嬉しそう
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