謎と疑惑と入学式と
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魔力が漏れること無いしね?」
「お前ら…」
そう、俺達は管理局に見付からないように、リミッターをかけて生活している。
下手にバレて管理局入りを強制されたくないからだ。
特にディアーチェ達は、プログラムから神様の奇跡というトンデモパワーで人間になったのだから、研究材料にされる可能性が高い。
その事を考えずに、一緒に居たいからと同じ学校に入学出来るようにしてしまった。
「…もしあいつらが何かしてきたら、必ず言えよ?何とかするからな?」
「「「はい(うむ)(うん!)」」」
そんな事を話している間に、聖祥大附属中学に到着した。
俺達は直ぐに、クラス割が張り出されている掲示板へと向かい、自分達のクラスを確認する。
「えーと…俺はAか…。」
「私もAですね。」
「我もAだな。」
「僕もAみたいだね。」
まさかの三崎家全員集合だった。
後の面子を確認すると、管理局の魔導師組とその友人も同じクラスのようだ。
「さて、面倒な奴等も居るが、頑張っていきますかな。」
一人ごちるように呟くと教室に向かう。
教室に向かう途中、周囲の視線が何やら鋭かったが多分ディアーチェ達の傍に居る俺を睨んでたんだろう。三人とも可愛いからなぁ…。
「何やら視線が凄いな…女子も男子も…」
「男子からは凄いけど、女子はそうじゃないけどさ。」
「……アキラは鈍感です。」
シュテルが何やら小さく呟いていたが、俺には聞こえなかった。
「三崎アキラ。好きなものは甘いもの。嫌いなものはうざったい奴、宜しく。」
入学式も終わり、HRにての恒例自己紹介。適当に自分の事を説明し、椅子に座る。
後ろのシュテルに背中を突かれたが気にしない。実際、鬱陶しいのは嫌いだ。
他の人達も自己紹介を終えると、やはり注目が集まるのがディアーチェ達だ。何せ高町、ハラオウン、八神そっくりな人間が同じクラスに居るのだから、騒がれるのは当たり前だろう。
三崎家三人娘は、彼女達とは関係ない、家族はアキラだけだと言い関係を否定していた。
「暁くん、ちょっと良いかな…?」
今日は入学式とHRだけで授業が終わりなので、直ぐに帰宅できるように支度をしていると、不意に高町に声をかけられた。
「ん?なんだ高町?」
「シュテルちゃん達の事なんだけど…」
高町の方を向くと、八神とハラオウンも居た。
やっぱりこいつらは納得いってなかったか…。
俺はウンザリと言わんばかりに溜め息を吐くと、めんどくさそうな態度を隠さずに告げた。
「何度も同じ質問ばっかでウンザリなんだが…」
「ご、ごめんね暁くん。でも、ハッキリさせてお
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