第3試合
【第3試合】 VS幼女超人キン肉マンデヴィリンス(2)
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様を想い続けていたの……大好きなの……ずっとずっと、本当に大好きなの……万太郎様が好きで好きでたまらない……それなのに、それなのにぃ……」
凛香は女のおどろおどろしいドロんドロんの怨念を込めながら、キン肉マンの首をねじ切る勢いで絞めていく。
更に両足でキン肉マンの下腿部をホールドし、脱出を困難にする。
「このままではいくら儂でもおとされてしまうわい……こうなったらカメハメ師匠直伝のホールド外しで抜け出さねば」
キン肉マンは凛香の腕をつかみ、ホールド外しを試みる。
「……万太郎様は……凛子お姉ちゃんを選んだ! 凛香じゃなくて、凛子お姉ちゃんを! ずっとずっと好きだった万太郎様は、凛子お姉ちゃんを好きになっちゃった! 凛香、またも夢やぶれる!!」
突然、凛香の全身がピンク色の光に包まれる。そして凛香はキン肉マンルージュに変身した。
「お、おわぁ! そ、そんなのありか!?」
ただの人間から超人キン肉マンルージュに変身した凛香は、身体能力が飛躍的に上がった。
キン肉マンの顔はみるみるうちに真っ青となり、チアノーゼを起こしてしまう。
焦ったキン肉マンはカメハメ師匠直伝のホールド外しを仕掛けて、首絞めを解除しようとする。
“ごおおおぉぉぉおおおッ”
凛香は光の塊となり、シルエットが変化していく。
そして髪はクアッドテールになり、コスチュームは変化し、とても濃密なマッスルアフェクションに全身が包まれる。
「ちょ、うそじゃろう! ここで火事場のクソ力パーフェクションを発動じゃとお!」
命の危険を感じたキン肉マンは思い切り踏ん張り、懸命になって首絞めを解除する。真っ青だった顔は真紫に変色し、全身から脂汗が流れ出る。
しかし、そんなキン肉マンの決死の努力も虚しく、キン肉マンの頚動脈は凛香に潰されてしまう。そしてキン肉マンは意識を奪われ、泡を吹きながら白目を剥いた。
「ぎゃふうううううん」
キン肉マンは悲しい断末魔を上げながら、静かに気を失った。
「へのつっぱりはご遠慮願いマッスル! マッスル守護天使、キン肉マンルージュ!」
凛香は堂々と勝利のポーズを決めた。
しかし凛香の頬は、たくさんの涙と鼻水で濡らされていた。
「うわあああああん! 悲しくなんてないもんッ! うわあああああん! 悲しいよおおおおおッ!」
昇天してぐったりと寝転んでいるキン肉マンの傍らで、凛香は泣き崩れてしまう。
「うわあああああん! 48の殺人技のひとつ、マッスル乙女大号泣! うわあああああん!」
凛香は床上浸水しそうな勢いで、大量の涙を放水しながら激しく泣き上げる。
キン肉マンVSキン肉マンルージュの一戦が終わった、その奥で、ミーノは凛香に負けない
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