暁 〜小説投稿サイト〜
美少女超人キン肉マンルージュ
第3試合
【第3試合】 VS幼女超人キン肉マンデヴィリンス(2)
[9/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初
様を想い続けていたの……大好きなの……ずっとずっと、本当に大好きなの……万太郎様が好きで好きでたまらない……それなのに、それなのにぃ……」

 凛香は女のおどろおどろしいドロんドロんの怨念を込めながら、キン肉マンの首をねじ切る勢いで絞めていく。
 更に両足でキン肉マンの下腿部をホールドし、脱出を困難にする。

「このままではいくら儂でもおとされてしまうわい……こうなったらカメハメ師匠直伝のホールド外しで抜け出さねば」

 キン肉マンは凛香の腕をつかみ、ホールド外しを試みる。

「……万太郎様は……凛子お姉ちゃんを選んだ! 凛香じゃなくて、凛子お姉ちゃんを! ずっとずっと好きだった万太郎様は、凛子お姉ちゃんを好きになっちゃった! 凛香、またも夢やぶれる!!」

 突然、凛香の全身がピンク色の光に包まれる。そして凛香はキン肉マンルージュに変身した。

「お、おわぁ! そ、そんなのありか!?」

 ただの人間から超人キン肉マンルージュに変身した凛香は、身体能力が飛躍的に上がった。
 キン肉マンの顔はみるみるうちに真っ青となり、チアノーゼを起こしてしまう。
 焦ったキン肉マンはカメハメ師匠直伝のホールド外しを仕掛けて、首絞めを解除しようとする。

“ごおおおぉぉぉおおおッ”

 凛香は光の塊となり、シルエットが変化していく。
 そして髪はクアッドテールになり、コスチュームは変化し、とても濃密なマッスルアフェクションに全身が包まれる。

「ちょ、うそじゃろう! ここで火事場のクソ力パーフェクションを発動じゃとお!」

 命の危険を感じたキン肉マンは思い切り踏ん張り、懸命になって首絞めを解除する。真っ青だった顔は真紫に変色し、全身から脂汗が流れ出る。
 しかし、そんなキン肉マンの決死の努力も虚しく、キン肉マンの頚動脈は凛香に潰されてしまう。そしてキン肉マンは意識を奪われ、泡を吹きながら白目を剥いた。

「ぎゃふうううううん」

 キン肉マンは悲しい断末魔を上げながら、静かに気を失った。

「へのつっぱりはご遠慮願いマッスル! マッスル守護天使、キン肉マンルージュ!」

 凛香は堂々と勝利のポーズを決めた。
 しかし凛香の頬は、たくさんの涙と鼻水で濡らされていた。

「うわあああああん! 悲しくなんてないもんッ! うわあああああん! 悲しいよおおおおおッ!」

 昇天してぐったりと寝転んでいるキン肉マンの傍らで、凛香は泣き崩れてしまう。

「うわあああああん! 48の殺人技のひとつ、マッスル乙女大号泣! うわあああああん!」

 凛香は床上浸水しそうな勢いで、大量の涙を放水しながら激しく泣き上げる。
 キン肉マンVSキン肉マンルージュの一戦が終わった、その奥で、ミーノは凛香に負けない
[8]前話 [1] [9] 最後 最初


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ